新選組! 第26回 局長近藤勇

こーのヒポポタマスが!
総司はひでごときに癒されちゃダメじゃないか!というより癒されちゃだめじゃないか!総司の受けた傷は斬って斬って斬って斬って誤魔化すしかないだろう?元の傷の形が解らなくなるくらい自分をも傷つけなきゃいけないだろう?だってそうだろう?
そうじゃないと厭だ!
不満だ!
と思った回でした。

まぁ、ひでに癒されるのもいいと思います。その時は総司にちゃんと告白して欲しい。「あなたには言えなかったけど、私は芹沢さんを斬りました、私が芹沢さんを殺しました」とちゃんと言って欲しい*1。どいつもこいつも隠蔽、隠蔽、隠蔽、お前ら三菱か。
でも「早く帰らないと近藤さんに怒られちゃう、胸騒ぎ」っていう言葉の使い方がとても綺麗だったので許します。ひでには胸騒ぎしないってことですよねそれは(強引)。ひでは平助でいいじゃないですか。平助もそれを望んでるじゃないですか。
そんなこんなで内山斬りに総司がフツーに参加しているのが不思議でしたね。うん。今日の殺陣でも、総司に関しては上手く読み取れない。土方と斉藤の闇っぷりはid:andy22さんが読み解いていた通りだと思うのだけど、私は天才剣士沖田総司っていう、斬っても斬っても穢れない(ようにみえる)魔物への引導を土方が渡すのかなぁと思って見てたのね。でも内山が鉄砲持ち出してきて、総司を止めてしまう。で後ろから斎藤さんがグサッと殺す。あれ、斉藤じゃなくって土方でもよかった気がするけど、土方は芹沢にとどめを刺したので、今回は斉藤だったのでしょう。恨みもあるしね。とにかく、大抵ああいうことの後だと事件がフラッシュバックしてトラウマ化しそうなんだけど、それがなかった。トラウマっ子になられてもウザイけど、あの葛藤の無さは一体。今の総司の状態って、自分の中に全てを押し隠した反動で人を殺す凶暴性が野放しになっている、とか?ちょっと描写不足で、まだ何ともいえない感じ。説得力がないんですね、ひでじゃあ。
で、総司が「胸騒ぎ」ですべてを押し隠してしまったように、「つつがなく」で近藤も全てを押し隠してしまう。私はこの偽りのつつがなさから抜けることが出来るのは、良くも悪くも総司しかいないと思ってるのです。で病に倒れる前に一度つつがなさの上に突き抜けて欲しいのです。人殺し!人殺し!みたいな。だから今回総司には斬って貰いたかった。
 
反対にわかりやすかったのが内山。これは無垢の近藤へ引導を渡し鬼となす存在なわけです。こればっかりは土方には死んでも出来ないですから。先週の鴨殺しを、私は「父親殺しでもあり、ヘソの緒切りでもあり」と書きましたが、どちらかといえばヘソの緒切りだったみたいですね。理想は同じ、だけど鴨と一緒じゃ自由に動けない、だからごめんなさい、とヘソの緒切ったら死んだのは鴨だった的な。半身切り落とした感じ。
そんな煮え切らないイニシエーションに対しこの内山の解りやすいこと!象山の言葉を借りれば「小さい小さい!」。この田舎出の百姓上がりが!っていわれると近藤さんは怒るように出来てるんですから*2、わかりやすい対立構造です。「未だ世情から目を背けている人がいるとは驚きです」だって、あんたもかつてはそうだったんだぜ近藤先生。そしてあくまで局長を汚したがらない土方君。もはや女好きって設定は消え失せてます。が、がんばれ〜(超適当)。
 
とにかく総司ですよ。
なんでそんなに「隠蔽」に拘るかって?そりゃあんさん「皆にはいわないで、お願いだから」があるからやないの。うふふふふふ。性分なんやねぇ。どうにかして総司を救いたくて仕方ないんや。少なくとも悲劇の象徴なんかになってほしくない、名付けて総司非少女化計画!*3
だって山南は救えなさそうだから(本音)。

*1:できれば病床っていうシチュで(笑)

*2:母親除く

*3:本気で、見据えることと隠蔽することは、新選組!の一つのテーマだと思うけど