2007-01-01から1年間の記事一覧

年末ですねえ。

おうちでまったりです。 とりあえず、来年3月以降は落ち着くとおもうんですけどねえ、その頃はまた別の事項が忙しくなっているんだろうな。 色々書きたいこともあったんですけどね。『カラマーゾフの兄弟』も『恋空』も、カンタンでヨミヤスイという点では同…

ラルク・アン・シエル『KISS』

KISSアーティスト: L'Arc~en~Ciel出版社/メーカー: KRE(SME)(M)発売日: 2007/11/21メディア: CD購入: 5人 クリック: 51回この商品を含むブログ (165件) を見るテンキュージーザス!!で冷や汗かいた。 歌い方変わったなあ……率直に言ってキモいときがある。 お気に入り1…

最近読んでいる漫画『金色のガッシュ!』15巻まで、あと「イブニング」

金色のガッシュ!! (15) (少年サンデーコミックス)作者: 雷句誠出版社/メーカー: 小学館発売日: 2004/03/18メディア: コミック クリック: 6回この商品を含むブログ (14件) を見る『金色のガッシュ!』、19巻にくる泣きポイントとやらまで、なんとなく読んでい…

「鈴木先生」の周辺がきな臭いのは何故か――鈴木先生のえこひいきについて

自分でもどこで読んだのか忘れたけれど、ちょっとした話題になっている「鈴木先生」を購入してみました。私の知る限り、「鈴木先生」について触れた文章はほぼ絶賛ばかり。「文芸漫画という、今は亡き路線を走ろうとする作者と作品の態度」、そして「教育の…

最近読んでいる漫画『HUNTER×HUNTER』、『学校ホテル』、『金色のガッシュ!』

……久しぶりの土日休みです。ほんと。ああ草臥れた。 ■少年ジャンプとハンタ再開 昔は秘密裏に読んでいましたが、社会人になってから読んでいることを公言、しかも堂々と買うようになりました。帰るのが遅いとぼっとしているだけですぐ就寝時間になってしまう…

「偉大な画家」のセレクション

辛い時に自分を奮い立たせる10本の映画!とか、もっとも感動した映画トップ10発表には簡単に100user越えるブックマークがつくのに、この2つを見逃すなんて馬鹿ね、ってことでご紹介。 アルファルファモザイクより「そろそろ真に偉大な画家5人を決めようぜ…

村人を次々と惨殺する小説とアリュージョンについて

■導入――少し前、ひとごろしが横行したような気分があった頃のはなし 今年に入ってから、わたしが働きだした所為もあるかもしれませんが、矢継ぎ早にものごとが起こっては消えていくので、わたしのなかでは色々な事件が、グロテスクに、未消化のまま胃の中に…

外国にあって日本にないもの3つ

夏の旅行のためミュージカルチケットを取り巻くってて思ったんですが、 何で日本のサイトは座席を確認してからチケットを取れないんでしょうかね? そんなサイト外国でみたことありません。 バレエの引退公演が相次いでいますが、家に来た座席を見てビックリ…

猫、回復

お猫様、入院の後、回復しました。まだ10歳。元気に走り回っております。食欲も戻り、一安心。 猫とウサギは食べないと肝臓が脂肪を使おうとして脂肪肝になってしまいます。うちの猫は太り気味なので尚更でした。食欲がないと強制給餌といってウェットな餌な…

猫の病状について

ここ数日、お猫様(10歳)の具合が悪いことでバタバタしておりました。病院に連れて行ったところ、腎不全という老猫によくある病気だと判ったのですが、原因不明の発熱があり、こちらの所為で少し具合が悪そうです。腎不全の数値自体はそんなに悲観的でもな…

本日、猊下記念日につき

こんなところを見に来てくださる皆様は死に掛け日記マニアさまですか。 かつてない惨状になっておりますが、本日のみは更新しなくてはならないだろうと思い立ち、キーボードを叩いておる次第です。 まず、率直に言えばわたしは活動の場所をどこかに移したり…

やおいとホモフォビアは切って離せないんじゃないかと改めて思った

id:Maybe-naさんの論考やおいの物語は本当に「ホモフォビア」の物語なのかについて。 コメントに寄せられた反論を斟酌してすぐに注意書きを付け加えるMaybe-naさんの真摯な態度を見ていると、横からギャーギャーと申し立てるのも品の無いことに思えたけれど…

祝☆オスカー獲得! 「あの」ミュージカル映画を「400円」で好きな時・好きな場所で見まくる方法

Hi there! わたしったら26日には新幹線の中にいたから、27日の夜にようやくアカデミー賞の授賞式を見ることが出来たわ。いきなりピーター・オトゥールから始まるなんていいセンスしてるじゃない、っていうかね、スコセッシがようやく獲ったことばかりフュー…

『邪魅の雫』をなぜつまらなく感じたのか、おぼえがき

ようやく読み終わった。邪魅の雫 (講談社ノベルス)作者: 京極夏彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/09/27メディア: 新書購入: 3人 クリック: 51回この商品を含むブログ (619件) を見る前作の『陰摩羅鬼の瑕』よりは断然マシだったけれど、やっぱりこれだ…

グラミー賞ディクシー・チックスの圧勝は、本当に木村拓哉が言うように「政治的」ではないのか?

(три) 休日のテレビの前を数時間も珍しく陣取ってグラミー賞を見た。といっても私はそんなに音楽に詳しいわけじゃあないんですが。 日本でこれを見るとWOWOWという放送局を通してみるわけだが、今年のグラミー&アカデミーのメイン・パーソナリティは木村拓…

最近楽天市場で買ったもの

なんでも楽天記法が使えるようになったとのこと。 [rakuten:interiorcafe:563767:detail] 本棚を買いました。かれこれ2年越し、いつでもどこでも「本棚が欲しい」と言って来たにも関わらずわたしが手に入れずにいた理由は本を整理する気力がなかったからで…

山本安見の誤訳――『ムーヴィン・アウト』試訳

だいぶ前にわたしはリテラシーという言葉が嫌いだと申し上げましたが、今でもその思いに変わりはありません。しかしそれ以降わたしが多くの論者の論理的な間違いを指摘していくようになったのも事実でした。わたしはそのような自分の行いが好きではなく、ま…

黒い肌のロメオ、BNP党員のジゼル

(два) 先日、ビヨンセ・ノウルズが『不思議の国のアリス』に扮した写真が公開された。ビヨンセはいつも通り、美しいウェービーヘアーのウィッグをつけている。 シンデレラや眠り姫といったおとぎ話の主人公や、その相手役の男性を白人以外の生徒が演じるこ…

テーマ別に過去ログ70エントリを集めたページを新設しました。

お知らせその1。「五月の庭 A YARD IN MAY」というページに、今までのエントリを『少女漫画』『少年漫画』『青年漫画』『漫画ベスト』『評論関係』など分類し、まとめました。これにより一覧性が高まったことで、訪問された方が求める情報にアクセスするこ…

芸術は0.1ポイントに宿る

(один) 数週間前に、松岡修三がヴィルジニー・デデューの様子を特集しているのを目にした。フランス人のデデューは、2005年世界水泳のシンクロナイズド・スイミングのシングルで芸術点10点満点を得点し、ロシアのイシェンコに完全勝利して金メダルを獲得し…

同人誌はなんで「パロディ」として語られないのか、とか(高橋×望月感想)

さて、わたしは文学生でありつつもここでは漫画研究のひと、という位置づけなので、漫画の話も交えつつ、昨日書ききれなかった感想を書く。拝聴して、高橋さんと望月さんは、すれ違ってはいなくとも、立ち位置が全く逆だと感じた。そして私は望月さんのいる…

高橋源一郎×望月哲男『テクストと読者 ―〈読み〉の在り方を問い直す―』講演会レポート

1月14日日曜日に開催された講演会に(珍しく)行って来ました。私にとって高橋さんは一連の日本文士パロの人、望月さんは『ドストエフスキーの詩学』の訳者さんという認識で、こりゃあ行かない訳にはいかんだろう、ということでお邪魔しました。教室には80名…

わたしの日記のテーマソングに選定したいわ!

マリリン・マンソンが「This Is Halloween」を歌っているなんて知らなかった。 こんなことを言い出したのは、「ホーンテッド・マンション ホリデーナイトメア」に浮かされているから。ディズニー・ランドのマーケティング的な効果――つまり、映画の世界を忘れ…

勝手な思い込みによるBLと少年愛の違い

の、ひとつ。 あいかわらず『ゴールデン・デイズ』がそれはそれは素晴らしい。だってわたし多分読みながら震えていたんじゃない。うわあ気持ち悪い……。 よくわからないけど私の勝手な思い込みだけど思い込みだって断れば開陳してもいいわよね? なんとなくBL…

『隠喩としての少年愛』は“珍しく”批評精神溢れる少年愛/やおい考

誉めることにしよう。 なかなか信じてもらえないのだけど、わたしは目にしたものは大抵誉める主義なのだ。普段は「魔界のいい人」になるべく人の傷口を嬉々としてえぐり、好んで再起不能にしようと心がけているだけで……。隠喩としての少年愛―女性の少年愛嗜…

新年のご挨拶に代えまして

人間のいかなる出来事も、ひとつの意識の枠内では展開されないし、解決もされない。そのため、ドストエフスキーは、ひとつの意識の中への融合・溶解や個別化の解消を最終目的とみなすような世界観に敵対する。いかなる涅槃もひとつだけの意識にはありえない…