猫、回復

lepantoh2007-07-08



お猫様、入院の後、回復しました。まだ10歳。元気に走り回っております。食欲も戻り、一安心。


猫とウサギは食べないと肝臓が脂肪を使おうとして脂肪肝になってしまいます。うちの猫は太り気味なので尚更でした。食欲がないと強制給餌といってウェットな餌などを無理やりあげなくてはいけません。しかしそのようなことをずっと続けられるわけもなく、根本的に熱をさげ、体調を戻さなければなりませんでした。


熱の原因は不明でした。しかし、猫の三大炎、肝炎・腸炎・膵炎の可能性を指摘されました。検査では見つけにくく、原因も様々ですが、アメリカなどはっきりとした治療を好む地域で、具合が悪い猫を開腹手術し、病理検査をしてみると、肝炎・腸炎・膵炎になっていることが多いとのことです。とりあえず、肝炎・腸炎は注射一本でしたので、それを打ってもらい、入院する覚悟を飼い主が決めるため1日もらいました。心なしか注射のあと、少し元気になった気がしたこともあり、診断を信じて次の日(具合が悪くなって5日、病院に行って3日ほど)、膵炎の治療のために入院。膵炎の薬の効果は数秒で切れてしまうため、継続的な点滴が必要だからです。給餌のため、鼻からチューブを通され、取らないように頭にカバーをされ、右前足の毛をそって静脈点滴、それを3日間行いました。3日目には手から少しフードを食べたため、退院しました。食欲はそれなりにあり、便秘でしたが具合が悪くなってから8日目、下剤を投与してから3日目にタールのような便を出し、その次の日にもタールのような便、その後は1日おきほどに通常通り排便するようになりました。


飼い主の入院の判断が鼻チューブへの抵抗感から遅れたため、結局軽い脂肪肝になってしまっていました。腎不全のための食事療法(不味い)、膵炎のための絶食(液の分泌を減らす)、そして脂肪肝のための給餌という三つ巴。先生は脂肪肝の死亡率は4割ほどだからそちらを優先しよう、とのことで、普通に食事を与え、今は数値も回復しました。腎不全は熱があったために最初のうちは輸液(体温を下げる)で対処。一週間後BUNもCreも正常値になったため、ネフガード/コバルチンの活性炭に移行しました。餌は普段どおりのままで、先生に太く短く生きるか、細く長く生きるか選べと言われたので、これから腎不全の療法食も試します。


あまりの猫可愛さに、病院にやるのが嫌で、連れて行くのも入院させるのも判断がやや遅れ、今思えば馬鹿なことをしました。わたしはうちの猫は神経質で他の場所では駄目で、病院も嫌いだし入院なんてもってのほか、と思っていましたが、弱っている所為もあり精神的にはほとんど問題なさそうでした。今回、目に見えて具合が悪くなり、検査したことで、目には見えづらい腎不全を発見したことは、不幸中の幸いとでもいうべきことだったと思います。みなさまの猫が少しでも長く生きられるように、検査を強くオススメします。意外と人間より猫の方が大丈夫なもんです。


というわけで、今は食欲も行動も以前とまったくかわらず、可愛らしいお猫様なのでした。


さて、カンチェッラーラのお祝いにいってきます。ノシ