チャイ様と今日の「芸術劇場」が素晴らしかった件

ロシア文学を学ぶ人々はチャイコフスキーのことをチャイ様と親しみを込めて呼んでいるそうだ。そんな私*1もチャイ様とストラヴィンスキーは好きな作曲家だ。バレエを見る人、とりわけジョージ・バランシンのファンにとってははずせない2人でもある。いや、自分あんまバランシンとかベジャールとかファンじゃないんだけれども。かといえどもプティパ万歳の人でもないのだけれども。ニジンスキー万歳。
そんなこんなで今日のNHK芸術劇場は「カルミナ・ブラーナ」にはじまり、「チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番変ロ短調作品23」、そして「花のワルツ(くるみ割り人形)」を堪能した。ラン・ランというパンダみたいな名前のピアニストが素直でよい。指揮者も良かった。「カルミナ・ブラーナ」の最初はほとんど指揮をせず、眉をピクピク動かしているのが面白かった。最後の「ベルリンの風」でのberliner(って日本語でもいうのかな?)達の盛り上がりっぷりは日本人としては羨ましい限りです。
言うまでもなくクラシック好きな人に「チャイコフスキーが好きです」とかいうと「お子様?」的に見られます(バレエ好きな人に「くるみ好きです」というのと同じ、といってもらえば分かると思いますけれども)。よってクラシックの話になったら*2シューベルトチャイコフスキーを避けて適当にバッハ(無難)とかベートーベン(有名)とかモーツァルトアマデウス)でお茶を濁すべきです。しかしながらそれでもチャイ様は最高なのです。
さて、マシュー・ボーンのくるみでも観るか。

*1:ロシア文学はかじっただけの身、つかほぼ全て齧っただけなのですが

*2:多分あんまりならない