『新選組!!〜土方歳三最期の一日』

「何故だか教えてやろうか。お前さんにはハナから勝つ気なんてまるでないからさ。あんた、死ぬ気だろ、一日も早く戦でさ。」

藤原達也が好きな人は一体『古畑任三郎』とどっちを見ればいいのか迷ったんじゃあないのか。うちでは3台のテレビフル稼働でHDDとビデオまで稼動させて家族の都合を折り合わせ、何とかその2本だけは見ることが出来ました。っていうか今リアルタイムで『古畑〜』見てるんですけどね。もともと一つの行動だけが出来ない人間なので、授業受けながら本を読むとかTV見ながらPCするとかPCしながらDVDも流しておくなんていうのが日常茶飯事なだけです(漫画だけは集中して読みます)。
[TV]タグはもともと新選組!の為に新設されたほどで、『池袋ウエストゲートパーク』以来何のドラマも見ていない私をテレビに引き戻したのは新選組!でした。私の理解としては「土方は近藤に自分の無垢性をすべて委託して、彼を汚す仕事から遠ざけてお飾り総長*1に据え、その分自分がいくらでも黒く汚れることができるようにしていた」というところが大きく、今回はその近藤さんが逆賊の汚名を着せられたまま殺されたのでそれを回復しようと躍起になっているのは最もだと納得しながら見ていました。榎本武揚役は草なぎくんから片岡愛之助さんに代わっていましたが、片岡さんの説得力ある演技、そして榎本武揚の人物造形が素晴らしく、このドラマを私の予想よりも一段上のレヴェルに引き上げていたと思います。
最初は反発していた榎本の口車に乗せられ、自分が近藤と榎本を重ねていたことを告白。しかし、榎本の人間性に魅せられ共同戦線をはることになる。これだけ人間的魅力、台詞回しの美しさを炸裂させているからこそその後の悲劇が生きていました。

「これから俺たちは生きる為に戦うんだ!」

再放送で録画します。

*1:そうです元ネタはお飾り猊下ですよ何か?