あるようでない男

こどものおもちゃ』の小花美穂がクイーンズコミックスに初登場。少女誌では描けなかった「あるようでない男」とは?
普通に下の方だと考えた方、お仲間です…。正解は、「女運」があるようでない男なんだとさ。しかし私の読みも当たらずとも遠からず、この物語の主人公はED。少女漫画でEDを取り上げているのを初めて見ました。その日出来ないという展開なら見たことがありますけど、『カリフォルニア物語』とか『罪に濡れたふたり』とか『罪に濡れたふたり』とかで。
読みながら、少女漫画の描く男性もここまで来たかぁと思いました。が、ED自体と向き合う感じではなかったです。結構あっさりで少し拍子抜けしました。婚約者の性的トラウマも回復してないし。これぐらいが「やりすぎ感」がなくていいのかも知れませんが、男性側の反応は気になるところ。
個人的には、こどものおもちゃ以来、死んだ人間を生き返らせることや、近親相姦といったより重いテーマに挑もうとする小花さんのチャレンジを評価しています。が、おわり方があまりにあっけない気がしてなりません。本気でそっちを描きたいなら、雑誌を移動したほうがいいのかもなぁ…。次回作も期待しています。