心に残った言葉。

「誰も僕のことを理解しなかった。僕の家族でさえ。」「僕は孤独だ。」
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僕たちは30年待ったんだ。1958年、チャーリー・ゴールがシャルトルーズで真価を発揮して以来30年も。そう、ゴールは、「クライマーだってツールで優勝できる」ってことを証明してくれた。(Naco注:ゴールは、ルクセンブルク出身のクライマー。58年ツールで優勝した。)他にも、確かにルシアン・ヴァンディンプなんかのことも、頭によぎった。そう、彼も(純粋なクライマーでありながら)イエロージャージでパリに帰って来たっけ。(Naco注:76年ツール優勝のベルギー人。)でも、「チャーリー・ゴールの再来だ!」って僕たちが声を揃えて叫んだのは、君がラルプデュエズで猛チャージをかけた時だった。「我々の背中から、羽が消えた」って言った人がいたけど、君が風のように舞い立つ時、マルコ、僕たちは、もう一度羽を授かることができるんだよ。

マルコ、人生は確かにずっしりと重いよ。家計を切りつめてユーロディズニーに行くような生活に、押しつぶされそう。僕たちは、自分たちの町に閉じ込められ、建物に押し込められ、TVの前で囚われの身になって、網にからまり、格子の中に入れられ、まだらのアスファルトの奴隷になってる。そんな僕たちに必要なもの、それは君が そのやり方で、「重力に逆らって、コバルトブルーの空にはばたくことができるんだ」ってことを、僕たちに思い起こさせてくれることなんだ。

戻っておいでよ、パンターニ。君無しでは、更に30年、僕らは待たなくちゃいけなくなっちゃうよ。いや、もしかしたら、永遠に待ち続けなくてはいけないかもしれないんだ。

http://www.eurus.dti.ne.jp/~furusawa/j-018.html#s16