月読 山岸凉子

イノセントな須佐之男は放逐され、月読は自らの中に切り捨てられない情念を秘め、やはり高天原を去る。イノセントでいようとする女・天照は、保食神を殺させ、須佐之男との情事が発覚すると須佐之男に罪を被せ、岩戸に隠れることで自らの潔白を示そうとする。やはり根底は萩尾と通じるものがある人だ。素晴らしい。