そもそもダレン・ヘイズってのは私にとって

ところで、SilverchairのDioramaを今更、昨日、渋谷で見っけたので買ってみました。さらに、元Savage Gardenダレン・ヘイズのセカンド・アルバムもゲット。とってもオージーなラインナップ。ダレンの声は最高。
高校生の時はロックばっか聞いていたけれど、実は80年代のサウンドもくるものがあったんだよね。それもNWOBHMとかじゃなくて、いやもちろんカルチャー・クラブとか通ったけどさ、TOTOのAfricaとかさ、あと今でも私の神様はシンディ・ローパーなんだけど、で、サヴェージ・ガーデンも80年代的なサウンドなんだけど、その時間違ってもエレ・ポップが好きですなんて公言できなかった気がする。ダレン・ヘイズの声も好きだし詩も好きなんだけど(そーいやガイジンに対して詩が好きとかあんま思ったことないなぁ!)、それってダレンの詩が非常に平易で解りやすかったからだったりする。それは普遍性が高いっていう意味でもあるし、ダイレクトに感情が伝わるってことでもある。逆に言えば幼稚だったり個人的すぎたり色恋沙汰ばっか歌ってるのかも知れないけど、この人の人格的に、なんか色々気にしすぎてる、繊細すぎる感じだし、そんな人がなんか自分に即してないことを歌っても何のリアリティも沸かないじゃない。そういう歌詞もあって、それもまたいいんだけど。
で、話は変わるけど私、音楽好きっていう人種はあんまり好きじゃなくて、(自分が興味ない分野で)好きなのはサッカー好きとか読書好きとかなんだけど、音楽好きと映画好きっていうのは基本的に駄目で。あと野球好きとhide好きも駄目だな。クラシック好きは人によるけど、チャイコフスキーを馬鹿にする奴は駄目だな。サブカルじみた奴から王道まで、まぁ大丈夫な人もいるんだけど、映画って聞くだけでいらいらすることってあるよね。ASIN:B00005YX0I、なんでザ・カー・マンの説明にタイタニック欲望という名の電車とウエスト・サイド・ストーリーなのよ?その説明の仕方とか、とことん気に食わない。AVとか出す方がまだ理解できるもの。「車工場で働く流れ者の男」がカーセックスしたらタイタニックのパロディだなんて、よーくも言えたものだと感心したわ。
そーいうご高尚な見方と離れていたい、っていう謎の欲望がいつも自分の中にあって、たとえば典型的なインテリ文章を書きたくない(書けないけど)とか、漫画の解説なんかするときも出来る限り読んだことない人にもわかるように、っていうのを心がけてるんだけど、そういうよくわかんない方向性とダレンと80年代は、結局私のなかで一緒のものなんだろうなぁという話。本当にスットレートな心情告白を聞いていて、気持ちが良くなるという意味で、一番好きな詩はThe Lover After Me。

今日こそは君のことを考えないようにって自分にまた約束してる
君が去ってからもう6ヶ月経ってるのに未だにまったく同じ気持ちだ
行く所々全ての場所で、全ての建物が君の名前を知ってる
たった一つの違いは君が違う名前を呼んでるってこと
君の恋人に向かって
僕の次の恋人に
The Lover After Me