グランドホテル The Musical

13:30からのマチネーを見る。不肖私めは小堺一機さんが舞台活動をしているというのを知らなかったので、なんだかとっても見直した。回転ドアにしがみついて回っている小堺さんが可愛いです。大澄賢也さんについても同様。
これまた話の中での感情的な因果関係も起承転結も全くなくて、なんか突発的。人生ってこんなもんでしょ?と言われればその通りだし、ショービズってこんなもんでしょ?と言われても頷くしかないんだけど、なんだかな。プティパとか『マトリックス・リローデット』的バラバラ感があります。「なぜ白鳥は王子様が好きなのですか?/なぜネオはトリニティが好きなのですか?」な疑問がフツフツと沸き起こり、そんなところに突如として挿入されるパの連続/アクションシーン=歌。劇中劇というシステムが何故こんなにもミュージカル界で重んじられるかちょっとわかりました。私には「ファントムは子供時代に心の傷を背負っていて、親をなくしたクリスティーヌに共感しているの。彼女しかファントムの歌を表現できないのよ!うわーん!」的な切羽詰った設定が必要みたい。て、ファントムも非モテ
男性の歌は良かったんですが、女性の歌の歌詞やスコアがあんまり良くなかったのも残念でした。一番きつかったのが50代女性の歌う「この気持ち〜Ohマイガー ジュテーム ジュテ〜ム ボンジュ〜ル」という歌。このセンスはちょっと酷かった。
全体的には日本のミュージカルとは思えない豪華さだし、社交ダンス見放題で、目まぐるしい場転換が面白いミュージカルでした。ミュージカルにつき物の金髪美脚の美女好きさんは、絶対"The Producers"のウマ・サーマンの"Don't Think Twice"を見るべき。ユマ・サーマンが「持っているなら見せびらかすのよ!分け与えるのよ!」と熱唱しながらパンチラ180度開脚。