雑誌試し読み第三回「花とゆめ」

lepantohは単行本派です。しかし、憧れの雑誌派(なんてオタクっぽい響き)に転じるために過去2ヶ月雑誌を買ってみたりしました。その結果は……

というわけでなんとな〜く、継続購読には到らず。それでも、続けて買いたい面白雑誌を探して、今月はフルーツバスケット』が衝撃の展開と噂の『花とゆめ』を購入。
じつは私と花とゆめの間にはかれこれ5年くらいの歴史がありまして、私が萩尾ファンになったのは3年前くらいですが、その前からフルバやぼく地球を読んでいました。フルバにハマった家族が花とゆめを購入していたので、それを読んでいた時期すらあるのです。その時は高屋奈月のほかにも、日渡早紀が『グローバル・ガーデン』を、由貴香織里が『ゴッドチャイルド(伯爵カインシリーズ最終章)』を、高尾滋が『てるてる×少年』を、仲村佳樹が丁度『東京クレイジーパラダイス』を終えて『スキップ・ビート』を連載し始めてて、あと長期連載だった『紅茶王子』と『花咲ける君たちへ』があって、新人だとサカモトミクの『ナデシコクラブ』がありました。
何が言いたいかというと。
あの頃が黄金期に思えます。だめだ落ちてる!
はっきりいって継続購入の価値はありません。今回高尾滋と偽装hyde萌え漫画を描いてるイチハが休みだったけれど、そんなこと関係なく微妙でした。正直フルバとスキビしか面白くない。以下、印象だけど短くコメント。

前から日高さんとは気があわないなァと思ってましたが、夢見るオトメって感じで苦手です。しかもそれを花ゆめでやると登場人物みんなゴスロリかビジュアル系かみたいな感じになって、集英社別冊マーガレット的あるある感、フツーの女の子の恋愛を鋭く描く感がゼロなのがまた。わりといい評判を聞いていたんですが、なんか相手役の男の人のビジュアルだけでお腹いっぱい。金髪嫌いなので。

これから1ヶ月お休み。衝撃の展開との情報を仕入れたんだけど、まぁそれなりに。実は因果関係のないアクシデントでキャラがどーこーってあんまり好きじゃないんですが、キョンキョンが切ないので良し。最近鼠の好感度が上がっていたので、ちょっと鼠かわいそうです。

新連載らしい。普通。

敷居が高すぎて読めない。作品を重ねるごとに世界観が薄くなっていく気が。

  • 水森 暦 待ちびと

ウィングスに乗ってた、幼馴染のサッカー少年を骨折させてしまう読みきりが面白かったので、普通な印象。

数少ない黄金期生き残り。読めるレベルで面白い。先生酷くないか。

中条比紗也といえば花君の5,6巻あたりに入っていた月って男の子の短編でしょう。ってそんなことはどうでもいいんだけど、なんとフィギュアスケートの話。今回はビデオを見ているだけだったんだけど、コメントだけで全然絵が入ってなくて残念。確かに画力だったら花とゆめで1,2を争うだろうけれど、前作でもハイジャンプは一枚絵でしか書いていなかった気がするな。どうなんだろう。判定不能

相変わらずどーでもいいのに面白い。主人公が、というより主人公の出す怨霊がいい感じです。私はショータローのツラに“縛”って書きたいです。怨霊シーンの立ち読みもできると最近気付いた。なんか、ある意味オススメ。

学園アリスって聞いたことあると思ったら、樋口橘が書いているのか!『MとNの肖像』の!主人公が釣り目じゃなくって、りぼんの主人公みたいな顔だったから気付かなかった。登場人物が子供ばっかりなのがなー。判定不能

  • 冴凪 亮 先生のススメ

東海道なんたら時代からわりと苦手な作家の一人。なんか天使とか悪魔って絵柄じゃないんで、もっとワイルドなお題を与えると生きると思った。

めっけもん。有名なのかな?名前だけ聞いたことがある。TV(トランスヴェスタイト)の女の子が今回のメインでとっても興味深い。男の子に見えるから男装しているんだけど、男としても不完全で悩んでいるという、フラワーオブライフでオフィーリア探しなモチーフでとっても面白かったです。要チェック。
 
――と、いうわけで、雑誌全体で読めた作品は4作だけでした。『ボクを照らす月の光』は別冊花とゆめらしい。ホスト部はLala。仕方がないので、来月は萩尾望都が連載を始めるフラワーズを買おうと思います。『ブロンズの天使』のさいとうちほに加え、7種の田村由美、うまんがの新井理恵、大好きな神坂智子までいるんだから面白いんだろう!これで面白くなかったら次はIKKIあたりを買うか……結局週刊少年ジャンプに行きついたらどうしよう……