魔人探偵脳噛ネウロ5巻 こんなに面白いのにネウロは冷遇されている
- 作者: 松井優征
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/04/04
- メディア: コミック
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じゃあ今回のレビューはまずここらへんを読むことからはじめましょうか。
マンガ批評:魔人探偵脳噛ネウロ 松井優征
えー、アホかと。ブクマのコメントでも言いましたが、何でデスノートなんぞと比較するのかわからない。そしてなぜ動機にこだわるのかがわからない。最後に、そこまで出しておいてなぜデスノにこそ動機がないことを指摘しないのかがわからない。
ネウロさんが興味を持っているのは人がひとを殺す動機ではなく、人の可能性です。人がひとの脳に対して揺さぶりをかけるというアヤ・エイジアの才能に興味を惹かれたのですよ。なんで息苦しい現代社会の話になっているのかちょっとわからない。ネウロの中でまともな理由で殺しをやっているひとって多分アヤくらいしかいなくって、あとはメチャクチャだと思うし、それでいいと思う。いいじゃないですか食の千年帝国!行ってみたいじゃないですか見てみたいじゃないですか!ちなみに自分の名前をひたかくしにするLきゅんとサイは、匿名性があるという一点では似ているかもしれませんが方向性が180度真逆です。
というわけで、まぁひとの読みなんてそれぞれですけど、私にとってのネウロって、動機意味不明、トリック穴だらけ、構図メチャクチャ、でもだからこそ魅力なのです。でも、今巻はなんとなく言いたいことが少し見えてきた感じがして、キワモノから王道にちょっと歩み寄った感じがしましたけど、面白かったらいいんですよ。あー幸せ。
それで、今巻通してずっと階級とか支配・隷属のハナシが出ていたのはとても面白いなぁと思いました。話に聞くとFF12もそういうことがテーマらしいじゃないですか(まだ20時間くらいしかプレイしてないけど)?私はジャンプで一番そういうことにコンプレックスを抱いていて、それがイヤ〜ンな感じで滲み出ているのは天才至上主義の岸本さんのアレだと思うのですが、一応蔑まれたものを主人公にしている割には、作品的には徹底した実力主義・才能主義で、彼を蔑んできたシステムをなんだか肯定してしまいそーなNARUTOに対して、最初から絶対的な強者のネウロが奴隷化していくことによって、ひとが自由になるというのはとても面白いなぁと感じたのでした。こじつけっぽい?
最近気付いたのは、1・ヒソカ兄やんっぽい人が好き 2・シャルナークっぽい人が好き、ということで、1つ目は弱肉強食の世界で絶対的な強者で、おまけに「生かす」みたいな状態に激しく萌えます。なんか震えます心が。俺もヒソカに認められて生かされてみたい的な(マゾ)。もう1つはただ単に腹黒いさわやかな人が好きで、沖田総悟とか清涼爽一郎とかレヴィ・ディブラン好きはそこから来ているっぽい。ヤラれ王子も好きなのでレヴィはそれも入ってます。って、ヤラれ王子で思い出したけどホスト部見逃した!起きてたのに日記かいてたら見逃したよアリエネー!
初めてネウヤコな描写が出てきて不覚にもときめいてしまった一冊。
1〜2巻の感想id:lepantoh:20060127#1138291476 3〜4巻の感想id:lepantoh:20060129#1138633587
長くなったんで銀魂などは明日以降分にまわします。ネウロ>銀魂=ワンピ>ナルトくらいで面白かったです。