RENT - There's only us, there's only this, no day but today

Rent
杉浦なんとかサンにミューオタとかコスメオタとか私の属性を連ね挙げられて居心地が悪いlepantohですこんばんは*1。それはアレか、私がモテないって言いたいのかぁぁ。まーモテもしないけど。

それでようやくを見にいったんですよねRENT。公開遅杉半年待。『オペラ座の怪人』の時に大量発生した「歌ばっかりだね……」みたいなリアクションを起こす人でなければ、まずハズすことはないと思われるスタンダードな名作でした。ミュージカル好きならM:I:3とかダ・ヴィンチ・コードを見るくらい安心して見に行っていいと思います。オペ怪やプロデューサーズと違って事前に舞台に行けなかったので、実は曲についていけるか心配だったのですが、字幕にも助けられ、耳に残るナンバーを堪能できました。


さて、内容の方なのですが、「人生」と「愛」をテーマとしていることはなんとなく見えたけれども、それ以上は語りたくないし語れない感じが素晴らしかったです。エイズが扱われている以上、“限られた人生をどう生きるか”ということを描いてはいるんだけど、説教臭さみたいなのがまったくないの。これって凄いことだと思いました。エンジェルがいみじくも「いい友達に出会えてラッキー」と表現したように、彼らは彼らがラッキーであったことを忘れていなくって、もっと周りの人を愛しなさいとか、いいことしなさい働きなさいみたいなメッセージは全然感じなかった。
それでも私はここに出てくる全てのキャラクターを愛してやまないわけで、何故かというと、みんなが全てのことを受け入れているからだと思った。私はトム・コリンズとかロジャーみたいな人種とエンジェルって相容れないのではないかと危惧したのだけど、そんなのは杞憂で、笑って受け入れている。そして共鳴している。マークが"Will I?"の輪に加わったり、ロジャーがミミと同じ荷物を持つと知る瞬間は心が温かいもので満たされました。
たぶんRENTがいいたいことは、そういうちょっとしたLOVEに気付こうよってことで、この映画を見て私はとっても幸せになれたなー。ほわわん。

そして、ミミ役の人だけブロードウェイを経験せず映画に抜擢されたらしいですが、なんなんですかあのカワイコチャンは*2!私は色の白いアイドルっぽい子より、ちょっと焼けた野獣っぽい子が好きなのでドツボでした。そしてロジャーがいいキャラだなぁと。ロックをやっている癖に仲間うちイチのひきこもり&ひっこみ思案だったりして、しかも宴会気分の時になかなか乗りきれなかったりとなんとなくダメな感じが漂っているんですよロジャーには。だからこれはマークが観察者で、ロジャーの成長物語だと思いながら微笑ましく見てました。


それでね、音量が小さいので台詞部分は聞き取り辛いのですが、You Tubeで殆ど見れます。ほい。http://www.youtube.com/profile?user=XPushingOBorders 復習にどうぞ。私はまだCDを手に入れてなくて、向こうではDVD化までされているのにこっちは公開でも半年まったから、そのフラストレーションを解消するのに引っ張りだこです。
自分用お気に入りメモ。観に行くか迷っている人は1曲目で決めるべし。

この後はネタバレになるので自粛。モーリーンのタンゴで、"You should do that in heels."の直後、本当にヒールを履いてタンゴが始まるのは痺れるよね。

*1:しかもやおい興味ないので尚更

*2:バディ・グラース風に