新選組! 第12回「西へ!」

  • 土方歳三という人の描かれ方がようやくハッキリわかった一話。とりあえず、土方はイケメン・女たらし・頭の回る人、という考えは捨てた。顔は美しいし賢いが、それ以上に狡い。そしてそれはこの物語での「無垢」である近藤さんを引き立てるものであり、立てるものであり、そして何より守るものである。歳三は自分が持ち得なかったその純粋さ、真っ直ぐさ、直向さ、幼さ、社交性、誰からも愛される人柄や信頼を、近藤に見出している。そしてそれを守るためには積極的に自らの手を汚す。好きなキャラクター像だ。
  • しかしそれって恐ろしいことではないか、とも思う。早熟すぎて人を切ることに痛みを感じない(であろう)沖田とはまた別の怖さを感じる。というのも、近藤が人を斬った場合、彼の振り下ろす刃は彼自身の内面をも傷つけるが、土方の場合、それが「近藤さんのため」になり、自分のナイーヴな内面を近藤さんに預けてしまうようなことすら起こりうる。「俺が何をしようが、俺のピュアな部分はあの人が持っているので関係ない」ということになりうる気すらする。とりあえず今後に期待。
  • 源さんと山南さんへの萌えが止まらない。源さぁぁぁん
  • 藤原竜也は本当に演技が上手い。発話のタイミングとか、話し方、そして何より一人だけ持っている時代とのズレ感が絶妙だ。この人は確信的に浮いている
  • やはり前回の野際の演技が凄まじすぎて、そんなに思い入れ出来るシーンはなかったが、細かい細部の積み重ね・組み合わせで楽しませてくれた。本当に面白い回だった。
  • 沢口靖子は口元が下品。もっと丁寧にリップラインをとってやってくれ。大河のメイク・アップは本当に最悪だ。どいつもこいつもアクアソリッドでメイクしたような能面肌になっている。RMKのファンデーションを教えてあげたい。
  • もう浅田美代子が出なくなると思うとホッ。