選挙なのでなんとなくアーミッシュ話

ちょっと先取り更新。今日は町山さんが凄く一生懸命更新していて読み応えがある。やっぱり見ていると、「じゃあ日本人として、どーすりゃいいんだ!?」という焦燥感とやるせなさに襲われてしまう。政治的に自分はあまりに無知で無力だなぁと思ったり。
で、下のほうでアーミッシュについて触れられていたので、ちょっとそれについて書きます。そもそもアーミッシュに興味を持ったのは、USPSフロイトランディスアーミッシュ出身で、そこから脱出したことをNacoさんのところで知ったから。そしてついこの間、CNNを見ていたらこんなニュースを見つけた。
Viroqua Amish man sentenced to 12 years on sex charges
Sex charges against family pit law against Amish justice (キャッシュ)
今、町山さんのところでアーミッシュについてコメントしている方がいるが(日記はプライベートな様子)、ちょっと読みが甘い気がする。
この話の内容はこんな感じ。
 
 
ジョニー・バイラー(既婚、25歳)さんが近しい親族を婦女暴行した事実を聞いた、ウィスコンシン州の南西部に位置するアーミッシュのリーダーたちは、彼らなりの方法でジョニーさんを罰することに決めた。それは「6週間協会に行ってはいけない」ということだった。
それだけではなくジョニーの兄弟エリ・バイラー(24歳)と、義理の父ウィリアム・ケンプ(77歳)も婦女暴行の罪に問われている。夫を交通事故で失ってウィリアムと再婚した兄弟の母、サリー・ケンプ(49歳)もレイプを知りながら報告を怠った罪で軽犯罪に問われている。このおばさんは、自分は最初に何も知らなかった振りをしていたが、エリが「婦女暴行がどうやって日常茶飯事になったのか?」と記者に問い詰められると、「エリが最初にやったんじゃありません」と口を開いた。「アーミッシュにはアーミッシュの罰し方があります。もう自分たちでこのことは清算しました。」と彼女は言う。
 
アーミッシュの集落があるウィスコンシン州南西部では、この20年間でたった2件しかレイプ事件が報告されていない。教会がそれをすべて取り仕切るからだ。被害者の女性は7歳から17歳まで200回以上家族にレイプされたと供述し、日常茶飯事だったと述べている。それだけでなく、首輪をつなぎ、拳で殴り、意識がなくなるまで首を絞められた。義理の父ウィリアムはこう言う。「彼女は反抗的な女の子だったんだよ。それに、何回も起こったなら、それはもうレイプじゃない。彼女がそれを求めていたんだ」。もちろん、検察官は相手が16歳未満の場合、それは普通のセックスじゃないとしている。
 
地元のアーミッシュの牧師は、「今回起こったことは本当に間違ったことだ」といいつつも、公判の必要性を疑っている。彼はジョニーが彼の罪を告白するのを躊躇わなかったにもかかわらず、自分たちは彼が教会に許しを請えるようになるその時まで、一旦待つ姿勢を見せている。エリはこの状況をこう語った。「とても辛い。夜、よく眠れない。教会に行くのは許可されているけれど、教会にいる時誰にも話しかけちゃいけないんだ。酷く辛い罰だよ。あなたがたはその罰がどんなものか知らないだけなんだ」と。
 
 
――アーミッシュの家庭に生まれたからといって、どうしてそんなものを疑いなく受容できるほどの馬鹿に成り下がれるのだろう。本当に宗教とは偽善者のためのもので、そもそも200回以上レイプした人々が、教会に行ってはいけないことを苦に思うほど信心深い筈があろうか。辛いというけど、それは自分が閉鎖的な空間で村八分されている辛さで、信仰と関係があるのか甚だ疑問。とにかく、こういう人々は非常に〈少女〉的で、自分的には当然アウトなのです。
ちなみに、サリーおばさんがいうところによると、被害者の女性がジーンズを履いたりするのが気に食わなかったそう。被害者の女性は、上のリンクの記事にあるとおり、元アーミッシュ宣言をして、テレビなど見つつ普通に暮らしています。目がエイリアンのように大きい、ものすごい美人でした。こちらはまさに非少女でありますね。アーミッシュの人は、みんなポーの村に住んでいる人のような目をしている。