今回の選挙結果をまともに受け止めるために

とりあえず日本の記事ばっか読んでちゃだめ(笑)だというのが大前提。何度も言ってますけど町山さんのところばっかよんでたらそれはそれで洗脳されますよ。まぁ、2ちゃんで洗脳されるよりいいですけど。
Election results
数字が客観的だなんていうつもりはないけど、それなりの客観性を得るのに数字は欠かせないでしょやっぱ。「客観性なんてクソ食らえ」っていう人には「サウスパークの中の人ぶりっこ」の称号を挙げます。欲しいとか言うなよ。
 
個人的には
・不思議なこと。町山さんいわく教育がヤバイのに、子供を持っている人は過半数がブッシュ、持っていない人が過半数ケリーなのは不思議だ。働く女性の票もそんなに格差がない。あと、軍歴がある人がブッシュを好むのは謎だ。それと、失業歴がある人はケリーなのは、ブッシュの失業政策に関係があるんだろうけど、ちょっとわかんない。ケリーは高学歴とマイノリティに支持されているというのは理解し辛い事実だ。
・思っていた通りだったのは、シングルがケリーびいき、有色人種はケリー、イデオロギー別の結果、それから礼拝の頻度が高い人はブッシュびいき、など。これらは数字がはっきりと分かれており、傾向が大きかった。
・意外とカソリックはケリー寄りも多い。プロテスタントはブッシュ寄りだ。
・意外と決定的と思っていた要素がそうではないようだ。トピックではビンラディン、テロへの恐怖なんかは、結構票が割れてるから、(アメリカ人にとって)決定的な要素ではなかったのだろうか。それより、ブッシュの税制への票の割れ方はすさまじい。(でも、票が割れてる方が、思考停止でその候補者に従ってるだけって感じもするな・・・となると、7対3くらいのゲイ結婚問題が一番大きなトピックだったりして?)

・何となく思いがちな、高学歴=ケリー、馬鹿=ブッシュとか都市=ケリー、田舎=ブッシュ、みたいなのはたしかに傾向としては存在するのだが、そんなに大きな差ではない。

大卒資格なし(=投票者の58%):ブッシュ53% ケリー47% ネーダー0%
大卒以上(=投票者の42%):ブッシュ49% ケリー49% ネーダー1%
 

Northeast(=全体の22%):ブッシュ43% ケリー56% ネーダー1%
Midwest(=全体の26%):ブッシュ51% ケリー48% ネーダー0%
South (=全体の32%):ブッシュ:58%*1 ケリー:42% ネーダー0%
West(=全体の20%):ブッシュ49% ケリー50% ネーダー1%

町山さんのコメント欄には今まで知らなかった事実を提示されて一気に感化された人々のコメントが踊っている。おいらも同じ無知で、これから勉強しなくちゃいけないことがいっぱいあるし、政治については偉そうなこといえないんだけど、でもそういう感化された時、ちょいと立ち止まって「待てよ」って思ったほうがいい気がする。同じ無知としては。別にアメリカが赤と青とで二分されてるなんて思わないな。
参考:id:andy22さん(お久しぶりです)さんが紹介していたむなぐるまさんの大統領選についての私的総括をものすごく参考にしました。むしろパクりましたくらいの。

*1:テキサスがあるしね…