オペラ座の怪人ドイツ語版サントラ Das Phantom der Operの実況中継

届いた――!ハァハァ
HMVで頼みました。発送遅ス。でもいいよ!Uwe!Uwe!
映画サントラには英語の歌詞がどの国のどのバージョンにもついていないので、ドイツ語の歌詞も諦めてネットで探しておきましたが、ちゃんとブックレットでついていた!ありがたい!そんなわけでウヴェと愉快な仲間たちの音源を楽しみます。
1 Ouverture
変わらねぇー!インストゥルメンタルだもの!
2 Denk An Mich
歌い始めの「デンカンミーッヒ」の超違和感。北朝鮮の人かと思ったよ。でもすぐ慣れた!声はイメージを壊さず透明でよくのびる。きちんと音が取れているのでエミーより安定して聞こえるなぁ。しかし…ラオル登場。。。何かラオルが…優等生っぽい?イタリア語版ではちゃんとBrava!っていっているそうですが、ドイツ語ではBravoのまま。
3 Engel Der Muse
キャー!ファントム登場!ドイツ語特有のrの発音が、ハスキーボイスとマッチして素敵です。Megもイメージそのまんまだなぁ!
4 Der Spiegel
きゃぁぁあぁぁぁ!歌い出し!ファントムがラオルに超怒ってる!役者だなぁ。
ちなみに歌い出しはこんな感じ。

Impertinent, wie dieser Laffe!
von deinem Ruhm zehr'n will!

インパティネント!ヴィ ディーザー ラッフェ!のところが凄いです。
5 Das Phantom Der Oper
ファントム強いなぁ。声で惑わすと言うより支配しているみたい。
6 Die Musik Der Nacht
ドイツ語が似合う曲!表現は特筆すべきところもなし、というか王道。誇り高く命令しつつ自分に仕えるよう懇願。た、たまらん。。。(一番好きな曲!)
7 Die Erinnerung Kommt Zuruck
ボーナストラックに当たります。いや、入れたのもわかる。ウヴェ全開。Gerryの表現とは全く違いますなぁ。Uweは誇りを傷つけられた者の怒り、Gerryは悲しみを覗かれた者の悲鳴。
8 Primadonna
感動した!映画版のパート削られまくりの薄っぺらい「プリマドンナ」でも、役者が違うとここまで厚くなるのね!素敵!Andre, Firminが上手!
9 Warum So Weit Hinauf
これもボーナストラック。Why have you brought me here,です。ラウルが…学級委員長みたい…
10 Mehr Will Ich Nicht Von Dir

Think of me同様、歌詞が相当変わっている様子。Say you love meはGive me your loveになっている…?ラウルが…
11 Mehr Will Ich Nicht Von Dir (Reprise)
英語版だとスコットランド人が"all that the phantom asked of ヨ―――――!(you)"といってエキゾチック醸し出しているんですが、こちらは"Das phantom der Nach---------t!"で終わるので、"Die Musik der Nacht"といい対比になっています。てか、The phantom of the nightなんて表現、英語版にはない!センスいいね。
12 Maskenball
Mobもぴったり声が揃っているのがドイチェクオリテット!マスケンバールってカタカナで書くと間抜けだけど、聞くと声量に圧倒されてあっさり終わってしまった!歌詞にもぴったり合っていて、華やかなドイツ語という新しい一面を見た!でも、英語の鮮やかな色表現が、単純な言葉に集約されているような?(英語は色の規定がとても細かい)
13 Konntest Du Doch Wieder Bei Mir Sein
映画ではわりといつも寝てしまう曲…help meはhilf mirだって覚えられたから、ドイツにいっても安心。ボーナストラックに、Why have you brought me hereじゃなくて、Wondering childかWhy so silentを入れてほしかったなぁ。
14 Nun Gibt Es Kein Zuruck
一番好きなシーン!ファントムはハナから自信満々のように聞こえるなぁ。Gerryはセクシーに歌い終わって、それがクリスティーヌに"効いてるか"確認するまで、すこし不安そうに見えるけど。操られたクリスティーヌの恍惚とした歌い方が、結ばれない二人の運命への焦燥と怒りに変わる瞬間のクリスティーヌのドスも健在。というかこっちの方が凄い!
15 Spurt Diesen Morder Auf
長いので前・中・後に分けます。
 〜前〜クリスティーヌが地下に連れて行かれる
哀しみを前面に押し出すファントム。王道。
 〜中〜ファントム、ラウルを発見
ラウルを見つけて急に喜ぶファントム。ここらへんの演技力は素晴らしい。ラウルが頼りない。ラウルが捕まってからはひたすら押し!押し!映画を見てると、「こうさせてるのはお前なんだぞ!」というようにも読めたが、ウヴェ強し。
 〜後〜クリスティーヌに憎いといわれ三重奏突入からフィナーレ
三重奏はすごい厚みで大満足。独語版では"God gives me courage to show you"の部分がないようだ。文法の関係か?
その後のファントムの表現は圧巻。ひたすら打ちのめされ、自分に手に入れられないものを知った絶望に彼女を遠ざけるGerryに対して、誇り高く"ここから去れ!行け!私を残して!"と最後まで誇りを失わないように聞こえるUwe。声に芯が通っている。これはキャラクター解釈の違いだろうな。

So stirbt mein Lied und die Music der Nacht!

の歌い方の崇高さを聞け!これだったら字幕には決して「全て終わった」なんて当てられまいなぁ。「これで終幕!」と、最後まで彼をKomposerでいさせてあげたいものだ。
16 Dein Weg Ist Einsam
何とクリスティーヌ役の方が歌っていらっしゃる。当然超泣ける。というか、「お前、それ分かっててあの仕打ちかよ!」となる。
17 Learn To Be Lonely (Gesungen Von Minnie Driver)
ビヨンセより上手いと思うのだがどうか。