lepantoh的2005年面白かった漫画ベスト10

あーっはっはやるべきこと全て後回しにしてキングダムハーツⅡをクリアしてましたよ。ゲームって恐ろしい。そんなことよりもここは漫画日記なんですよ!だから漫画総括だけはやりますよ!
 
ヒストリエ(3) (アフタヌーンKC) 愛すべき娘たち (Jets comics) 潔く柔く 2 (マーガレットコミックス) 7SEEDS 7 (フラワーコミックスアルファ) バルバラ異界 (4) (flowers comics)
少年魔法士 (13) (ウィングス・コミックス) ひかりのまち (サンデーGXコミックス) HUNTER X HUNTER22 (ジャンプコミックス) 銀魂-ぎんたま- 10 (ジャンプコミックス) 医龍?Team Medical Dragon (10) ビッグコミックス―BIG COMIC SUPERIOR

1,2巻が2004年のベストだったので、3巻も朝早く買いに行って通学途中に電車で読んでいました。が、最初の2話!最初の2話で電車の中で嗚咽。とりあえず読むのをやめてひたすら喚起された感情をかみ締めてました。This comic rocks! 絶対にあなたを揺さぶる何かがあります。必読。
関連:ヒストリエは自分的今年の漫画ランキング上位に食い込むこと必至/岩明均のヒストリエ以外の作品(ついでだし)

恐ッ。よしながふみ、恐ッ!萩尾望都トーマの心臓』の所為で少女漫画史的にもはやタブーの落とし方となった“修道院に行く”というモチーフを、まさか「現代の」「日本を舞台に」描ける人がいるとは!24年組が依拠したギムナジウムという装置も、ポスト24年組のSFという舞台も、『少年魔法士』『鋼の錬金術師』のファンタジーという設定も、何の助けも借りずにこの次世代的女性のものがたりを綴ってしまった!萩尾望都ラララ書店(池袋ジュンク堂で開催中)の萩尾望都セレクトにももちろん入っていたけど、この人は既存の少女漫画価値観を大きく揺さぶる存在なんじゃ。大丈夫かなるしまゆり*1
よしながふみはあなたを保守にする。これが「革命」なのだ!

いくえみ綾は作風がコロコロかわる。一貫するテーマも見出しづらい。初期の紡木たくタッチから『I LOVE HER』を経て、『子供の庭』『バラ色の明日』と、恋愛&家族をテーマにした切ない文学的*2作品群を描く大叙情漫画家に変身したと思ったら、『私がいてもいなくても』『あっさりショコラ』と地味&不思議な作風に落ち着いて、ファンとしては微妙な心境だった。しかし、彼女は帰ってきた。しかも、『かの人や月』『カズン』そして『清く柔く』と大作を引き連れて!
とりわけ『清く柔く』は素晴らしい。いくえみ綾『バラ色の明日』2巻エンジェルベイベーの構成のようで、物語の視点がコロコロ変わる。主人公はみんな普通の恋する女の子。その人生に姿を現す同一の男たち――まるで『ポーの一族』のエドガーが残した痕跡を追う魔法使いのような気分になれるでしょう。

な、なんだこの最終巻は!?今まで萩尾作品を読み尽くして台詞暗記するレベルの私ですら唖然。呆然。愕然。そのあと自失。うわー、これこそ悪夢。信じたくない。
『スター・レッド』よりも『銀の三角』よりも「壮絶な違和感」っていうものを、生まれて初めて体験しました。

オススメ度としては結構上位かも。『BASARA』の田村由美は相変わらずキャラを躊躇なく殺しまくりで、サバイバルものを描かせたら右にでるもの無し。『漂流教室』『ドラゴンヘッド』が好きな人ならいけるんじゃないかなぁ?第7巻では、夏のAチームだけはサバイバル学校出身の超エリートであることが判明したと同時に、そのサバイバル学校内でのやりとりを描くんだけど、これが楽しいのなんのって。殺人鬼・百舌もここの出身っぽいし、いったい誰が7人に選ばれるのか興味は尽きません。
関連:7 SEEDS (7)田村由美 生き抜くために必要なモノは何なのか、かんがえる。

12巻は正直つまらなかったです。が!今巻のレヴィ・ディブラン猊下は腹黒くって最高でした。好きなものを守るためには傷つけるしかない、という苦悩。いや、彼はもはや苦悩すらしない自分を得たのでしょう。こんなに「汚い」ヒーロー見たことない!
ちなみにこのサイトは「レヴィ・ディブラン」で検索すると上位に出てきます。そりゃ、世界中のキャラクターの中でlepantohはレヴィを最も愛しているんですから当然です。
関連:『少年魔法士』13巻 なるしまゆり なぜ?お願いあの子を消さないでレヴィを殺さないで

ひかりのまち、私が住んでいる周辺にも少し似ているかも。新興住宅地の光と影を描く(『童夢』でも『団地ともお』でもないよ)。タスク君がとにかく可愛くて彼になら自殺幇助して欲しいと思いました。ちなみに私の住んでいるマンションからも自(ry

今年の前半は幽☆遊☆白書に大ハマリしていました。6月まであんまり漫画を読まない生活をしていたんですが、飛影の過去エピソード「戦うことだけがお前に残り、とうとうお前はいかに死ぬかを考える」のところで大号泣。これがなかったら今年こんなに漫画を読んではなかったと思います。
ハンタは単行本になっていないところが面白いんですよね。2月の発売が待ち遠しい限りです。

きっかけは某大好きな漫画家さんが銀魂の同人誌を描いていたからです土銀で。あたしのまわりのやおいさんたちは結構攻撃的な性格の人が受けになるのを好まれる方が多いので土方は当然受けだと思っていました。ちなみにわたしは残念ながらやおい属性ゼロです。
関連:銀魂 1〜8

最後の最後で滑り込み。10位枠は『大奥』『ドラゴン桜』あたりにあげてもよかったのだけど、11巻の内容が素晴らしかったので。日本医療は腐ってる。お金がある人はアメリカにいくべきです。
 
 
ただ、ネットをうろちょろしていると、2005のオススメ漫画やこの漫画を読め!買え!的な勢いの漫画選があるのを目にしますが、自分のリストは全然オススメとかじゃありませんので!少なくとも『愛すべき娘たち』『バルバラ異界』と『少年魔法士』に関しては読まない方が幸せライフを送れる人がいっぱいいると思います。普段から言ってるけどね。

*1:自分的現代を代表する少女漫画家

*2:という形容詩はどうかとして