月刊ウィングスを読んでみよう!

大文字山フロム銀閣寺らしいのです。

私はとっても単行本派の漫画読みなのですが、先月号の『アフタヌーン』をヒストリエ目当てで、今月号の『ウィングス』を少年魔法士っていうかレヴィ・ディブラン目当てで購入すると珍しい行動に。この日記を付け始めてからフラワーズ数回を除いて何も購入したことがなかったのに、去年末吹き荒れた「ああもう何を読んでも面白い、漫画って最高よね」という浮かれ風に乗せられるがまま好きな作品を追ってしまいました。
しかし、そこは単行本派たる所以、雑誌そのものを楽しむことが出来ずかなり苦痛。だって『アフタヌーン』持つと指が真っ黒になるんだも〜ん。爪の先まで黒ずんでなかなか落ちないんだも〜ん。と、いうわけで、いつも読んでいる作品に加え『おおきく振りかぶって』『げんしけん』を読んで力尽きます。
それでも、13巻で世界最強の魔法士である人王アークに殺すぞ宣言されたわが猊下の行く先を確かめるため、ウィングスも購入。分厚い雑誌に対して週刊誌並のページ数の少年魔法士ですが、とりあえずレヴィは死ななかったし、犬のオッサンも出てきたので満足。そこで今度こそ!とウィングスを読みにかかります。去年は神坂智子よしながふみウィングスイヤーだったからイケるはず!頑張れ俺!
…………まず獣木野生の『午前の光』で撃沈。
だってどう考えたってこれは、つ反抗対象としての父――マフィアのボスを殺せ!『メッシュ』と『BANANA FISH』じゃないですか(主人公マフィアのボスの息子、そして父の支配から抜け出すために殺害計画に加担)……きっと読んだら好きになるんだろうけど、何巻あるんだよパームシリーズ。確かにいつか読みたいとは思ってたけどさ……
次に読んだのがよしながふみフラワー・オブ・ライフ』。これがまたある意味orzな内容で、だって面白すぎるんです。普通、知らない作品をいきなり読んだらそんなに入りこめない筈なのに、しかもストーリー的に何か大きなものがある訳ではないのにこの有無を言わさない面白さ。もうやだ、よしながふみを読むのが怖い!この人の作品を今まで読んでこなかった自分が怖い!自分が書いてきたものが全部スポイルされるのが怖い!
しかし、やはり『大奥』みたいな時代物のストイックな作品を描いていると息抜きをしたくなるのでしょうか。なんか『大奥』が『無限の住人』なら、『フラワ〜』は『おひっこし』な感じです。ひたすら作者がコマの中で自己突っ込みをしているという。