そういえばDEATH NOTE読んでるんですが

大学にいったついでに1割引だったんで買ってきました。セコくてごめんねw
元々デスノートを読んでいなかったのはあとでまとめて読もうかな、って思ったからです。しかし最近ジャンプの描写にも興味が出始めたし、映画化もされるし、第一部は終わっちゃったみたいだから取りあえず7巻までは読んでもいいかなって思うようになったのでした。
んだけど、困った事にあんまり面白くなくって(もっとハンタヨークシン編みたいなスリリングさを期待していた)。Lはめちゃめちゃかわいくてタイプなんだけど、そもそもキャラ萌えで本を読まないのでね。
てか、まだ2巻までしか読んでないからなんとも言えないけど、すごく距離感の取り方に困る本、なんですよね、少女漫画で鍛えぬいた倫理観を持つ者からすると。
まず私は夜神月(ライト)が凄いダメなんですよ。たぶん誰だって彼を肯定しているわけじゃないと思うんだけど、でも私は本当にこういうタイプが「苦手な人種」なわけ。要は世の中に正と悪が明確に存在していると信じていて、かつ自分を正の側に置くタイプは私にとってはまがうことなき「敵」なんだけど、そういうことを仮に指摘すると、「そんなのわかってて描いているんだよ」とか「純粋にサスペンスとして楽しめよ」とか「主人公が狂ってるのは誰だってわかってるって」みたいなリアクションが返ってくる(いや、リアクションなんてここでちまちま書いている限り返ってはこないのだけど)ことは簡単に予想できるし、その反応=夜神月を否定することのナンセンスさの指摘、自体は私にとってとても肯定できるものなんです。でも、野暮だと知っていても無駄だと判っていても、私にとって否定しなくちゃいけない存在がライトなわけであって、その距離感――どこを否定しどこを肯定するか――にものすごい戸惑いを覚えるわけです。だってキャラクターのデザインからして徹底的にアンチ・ジャンプヒーローを指向していることは読み取れるし、名前もライト(Light,Rightのダブルミーニングなんだと思う。英語ではLightのようだけど)と読ませるけれど夜神月なわけで、そういうの全部わかってる。読み取ってる。そしてそれを肯定してる。それを描くことも時と場合によってはみとめる。だけどそこに思想の問題が入ってこないのがやっぱりどうしてもシックリこない。謎解き合戦じゃだめ。この男の馬鹿で幼稚な思想を思想的に批判して欲しいの。倫理的にでなく。
それでこの手の狂気を抱えるキャラクターがなぜ私をここまで狼狽させるかというと、前にもちょっと話したけど私はHUNTER×HUNTERだとヒソカ大好きでネウロさんに萌えまくりだし『無限の住人』だと有無を言わさず尸良さんが大好きな、狂った人大好き人間だからなんですよね。しかもそれが「狂気を秘めた人も肯定できる」というレヴェルではなくて「狂っていることに価値がある」的なかなり積極的な愛で、なのに夜神月だけは生理的にムリという自分の狭量さに自分で戸惑ってる的な。
モラルに関する問題ってとってもデリケートだなー。
7巻まで読んだら何か書ければと思いますが、私オチ知っちゃってるんですよね。mixiのコミュでそういうコミュがあんですよ。ある日誰かさんのプロフィールの脇に「●●んでない」の6文字を見つけた時には心底ビックリしました。
え、●●んだの?と
今思えば……あの時だったのかも知れない……mixi止めようって思ったのは