アラビアのロレンス実況

lepantohはキーワードT・E・ロレンスの編纂者です。彼の人生について知りたい人は見てみてね!
マゾヒズムの発見、二面性の肯定 神坂智子『T・E・ロレンス』は漫画版について。
はいはい一時間半見逃しましたよ。当然、録画もしてないよ。
てか最近(2月8日だっけ?)廉価版出たばっかなのによくやるね。
DVDのほうが砂漠が綺麗そう。と自分を慰める。ぶっちゃけ知った時泣いたからね。。。
今ロレンスが着ているのは有名な花嫁衣裳ですが、ほんとうはファイサルに貰ったものです。

  • アウダ・アブ・タイキター!
  • まじでアウダの乗ってる馬かっこいいな。
  • ああ。。。美しい……録画したかった……誰か教えてよ……
  • アウダの人はなんとアメリカ人。よくよく聞くとWaterの発音なんかが「ワラ」だね。つけ鼻らしいです。
  • ピーター・オトゥールの発音が気になる。カッカッって喉にひっかかるコックニーほどじゃないんだけど、けっこう“切れる”よね。
  • ハウェイタットの軍すげースケール。これ実写だからね。すごいよね。
  • うわぁ名曲!ってiPodに入ってるけどさ。ああ、ラクダいいなー
  • "You trouble me like a woman""He will come, because it's pleasure"あああ
  • ガシムだと知った時のロレンスの心情を思うと涙が止まりません。
  • アカバ攻めのシーンが一番好きだったりします。アカバの白い壁が印象的。ただロレンスがラクダに乗るのが下手だと知っているので落ちないか心配なんですけどねいっつも。あんな先頭にいて落ちたら馬やラクダに踏んづけられて死ぬ。
  • 君には花束を。て〜れ〜たりらりて〜れ〜(テーマ曲)
  • ハリトのアリはツンデレです。
  • ネフドを渡るのがありえないのにその直後にシナイを渡るっていうのはものすごいことなわけです。史実でも本当にダウドとファラジしか連れて行かなかったのかな?
  • 目を伏せるな!ロレンス!彼が死ぬ処を見ろ!その苦痛と陶酔を受け入れるんだ!
  • こーゆーさらさらの流砂は実はシナイ砂漠にはないらしいですと八木谷さんがいってました。
  • "There was something I didn't like......no, something else. Something else......I liked it."この文章は矛盾している。その矛盾を受け入れなくてはいけない。

INTERMISSIONを挟み、後編1時間半に。この映画は4時間あり、3回見るとラクダに乗れるようになる。

  • えーインターミッションの間奏もiTunesによると23回聞いているらしいです。
  • そろそろ自殺願望が出だしたらしいです。震えてばっかりのロレンス。
  • 列車の上で歩く、ここも名シーンだなァ。モーリス・ジャールは神様。
  • 私のロレンスは「私は黄金の銃弾でしか殺せぬさ」なぞ言わぬ。
  • やっぱり「清潔だから」の文脈は好きじゃないです。要は自分が人を殺すのが受け入れられないってことでしょ。それは一つの対立項でしかない。彼の悩みはもっと深くあるべきなのだ。「この国が好きだ」とか"I'm going to give it"にも迷いがあるべきなんだ。
  • あ、字幕はやっぱDVDと一緒ですね。「信管」ではなく「雷管」です。
  • そして強姦されるロレンス。ちょっと扉から見ているのがキモいです。
  • この時までサイクス・ピコを知らなかったと言うのは事実ではありません。えーっといつ知ったんだっけ?
  • 「これだから真面目な奴は厄介だよな。極端から極端に走りやがるからな」と浦飯幽助が言ってた気がしますが、その典型ですねT.E.は。
  • "No prisoners!"ニコニコ虐殺。震えてるよ。もうだめだこのロレンスorzあたしのロレンスじゃない……
  • ダマスカス入城シーンも見事だな。一瞬先を越されたのかと思いません?
  • 涙を流すオマー・シャリフのなんと美しいことか。本当に好きでたまらないシーンです。てなわけで↓にピックアップ!
  • 「大佐なら帰国の船で個室が許される」←史実です。彼は中佐だったんだけど大佐待遇を要求。
  • 最後はロレンスが右から現れ左へと消えてゆく(アカバとの対比に注意)。ここでラクダは逆向きに歩いていればよかったんですが……悲しいです。

大好きなシーンを訳してみる
AUDAR: He is your friend?(彼は友達じゃないのか?)
ALI: Take your hand away!(手を離せ!)
AUDAR: You love him.(彼を愛しているのだろう?)
ALI: No, I fear him. (いや、恐れているんだ)
AUDAR: Then, why do you weep?(なら何をメソメソと泣く?)
ALI: I fear him who love him? Or must he fear himself or hate himself. Take your hand away! Howitat! (彼自身を愛する彼を恐れているんだ。だが彼自身、自分を恐れ憎んでもいるに違いない。手を離せ、ハウェイタット!)
AUDAR: Oh, so you are not yet entirely politician. (ほう、ならばお前は全く政治家ではないな)
ALI: Not yet.(まだなっていないだけだ)
AUDAR: Well, these are new tricks and I am an old dog. And Allah be thanked. I'll tell thee what, though; being an Arab will be thornier than you suppose, Harif!(はん、こんなのはあたらしい芸だ(民主主義的議会政治のコト?)、老獪な俺には身につかん。アッラーに感謝しな。そして、それでも私はおまえに教えてやろう、アラブに生まれたことはお前が思うよりよっほど過酷だとな、ハリト!)

  • かなり訳出に困る部分
    • I fear him who love him?は字幕では「恐れ、敬愛していた」ですが、英語にはAdmire, worship, respectと敬うにあたる単語が3つもあるので、敬愛なんて生ぬるい感情じゃだめ。いいじゃないですか。アリはロレンスのことを愛してるんですよ。ここでうほっとかやおいとか言わないように。真剣。
    • 最後のアウダの台詞も。まずYou can't teach an old dog new tricksの改変をどう訳すか。「議会など肌に合わん」「いまさら民主主義など馬鹿げてる」の意だとは思うのですが。字幕は「神は苦しむためにアラブを生んだ」みたいな感じだった気がしますが。