そしてさらに赤マル&読みきり時代も読みました。

これは偶然。しかしラッキーでした*1

赤マル時代の魔人探偵脳噛ネウロ

まずヤコとネウロさんの髪型がちょっと違います。ヤコは今より書き込みがすくなくてブロックっぽく、髪も少し長いです。ネウロさんはちょっとだけウェーブかかってて、見慣れない感じ。ヤコは今よりお化粧しているっぽい生意気な感じになっており、逆にネウロさんはサドッ気がほとんど感じられません。重力がないところや構図の凝り様は今以上かも知れませんが。
一番ビックリしたのは描線と体格の違いで、デッサンの癖なんかは似ているんですが、ヤコの足なんかは随分ふっくらしてます。セクシー。描線もしっかりしていて、今よりも丸みがある印象。ネウロさんが二重まぶたに近いもハッキリとした描線の印象を与えているのかも知れません。
話は、デビュー作だけあってトリックが現在よりも凝っていた印象。そしてやっぱり上だの下だのという話でした。ネウロがヤコに天井から「サル以下だ」というシーンもあり。本編には出てこない設定やらなんやらもあるのですが、やっぱり一番気になったのは魔界の設定。これは本編でも一緒で発表されていないのか、それともボツになったのか。多分一緒なんだろうな、だから里帰りできないのかも知れないなとかぼんやりと。また、謎を食べるシーンの描写が丁寧で非常に良いです。3、4巻はあんまり鳥になってくれずとても欲求不満でした。しかしこの回の、鳥になって、号泣しつついただきますを言うネウロさんも異様(誉め言葉)……。

ジャンプ読みきり魔人探偵脳噛ネウロ

キャラのデザイン設定は上記と似ています。ただし、前編よりもネウロやヤコの足なんかは細くなった印象。あと少しだけジョジョっぽさを感じるコマがあったりしました。
これまたトリックものですが、動機はあんまり上下は関係ない感じでした。その代わり「魔界の人間に比べて地上の人間ははるかに狡猾で残虐で悪意に満ちている。だからヤコよ、我が輩は貴様らが大好きだぞ」の台詞アリ。まさに魔人探偵脳噛みネウロの本質を表す名言です。人間のドロドロしたところっていいよねって話。
ただこの台詞をいうネウロさんが、5巻の吾代さんみたく笑うのでなんかものっそい違和感。しかも「大好きだぞ」って。つまり両作品ともサドッ気が少なくて、その代わりに語尾がキュートな感じなのです。これはこれで良いけども、今のネウロさんでよかった……。
他にもヤコを豆腐呼ばわりしたり、芋虫を食べたりとアクロバティックなネウロさんですが、逆にヤコの食いしん坊属性はあんまり発揮されていないみたい。これがなかったらネウロは食欲漫画になっていなかったかもしれないので、今のヤコでよかった……。笹塚も登場しましたが、雰囲気違います。
そしてなんといっても食事風景の初公開は嬉しかった!この話においては「謎」は生命体みたいな感じで喋ったりお互いのネットワークを持っているらしく、謎の間でネウロは有名人らしいです。その謎と会話した、後に鳥になって捕食するみたい。これいつかもう一度描いてくれるのかしら。


ということで、2作品とも、楽しみすぎるくらい楽しませていただきました。今週は面白い漫画を読みすぎて頭がどうにかなってしまいそうです。

*1:欲しい人とかいるのかなぁ