ランディスの義父、拳銃自殺

http://www.eurosport.co.uk/cycling/tour-de-france/2006/sport_sto945711.shtml
あまりのショックに書き込みます。まだ日本語のニュースがあまり出ていないようなので。←と思ったら意外と出てました。ごめんなさい。
Bサンプルの結果やフォナックの解散は辛いながらも受け止めることが出来ましたが、これはあまりに悲惨です。パンターニの死と同様のショックが私を襲いました。

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ツールの最初は、かなり嫌気が差していました。「パンターニや(私が潔白だと信じている)ハミルトンのとき、ファンや選手がちゃんと対応しなかったから、こんな横暴なことが許されるのだ」と思ったのです。もしかしたら、今年でツール・ド・フランスを見るのも最後かも知れない……とさえ思いました。見ないという選択を積極的に採ることはしないけれど、興味がなくなって、見なくなっていくかもしれない、と。しかし、ランディスの走りを見てそんな気分も一掃されました。元々彼のファンだった私は、電車の中でランスの著書(英語版を2冊とも持っています)を読み返しては、彼の大出世に心を躍らせたものです。


しかしながら、しばらくしてドーピングのAサンプルの結果で犯人探しが始まり、それがランディスだということがわかり、そしてすったもんだの後、Bサンプルの結果がようやく出て、彼が陽性だと分かりました。ところが、不思議なことに私にとっての衝撃は最初の一撃のみで、それからは不思議と落ち着いて経過を見ていたものでした。「なぜテストステロンを使うのかわからない。」それが、最初から一貫して私が冷静だった最大の理由です。睾丸に貼って疲労回復をするにしろ、わざわざバレやすいテストステロンを使うでしょうか?


仕方がないので、ランディスもしくは私の信頼する代理人たるランス・アームストロングが彼のドーピングを認めない限り、推定有罪寄りで保留とすることにしました。彼の事件を内在化できなかったのは、個人のブログで生の声明を届けてくれるハミルトンと違い、二転三転する彼の主張を追いにくかったことも理由です(テレビにはたくさん出ていたようですが)。




CNにも同じような投書がありました。タイラーがドーピング判定を受け、今度はあのランディスまでもが。クリーンに見える選手が次々とドーピング判定を受けてしまい、もう自転車を見る気もしない、と。私も同じ気持ちです。しかし、私が彼のおかげで最悪だった7月を乗り切れたのも事実なのです。だから私の携帯の待ちうけは未だにランディスのガッツポーズのままです。心情的には、彼の無罪を信じていたのだと思います。




そして、今回の事件が起こりました。私のようなファンがこの事件から離れようとしてしまったことが、彼の自殺の一因となっているんだということを感じています。それでも、私にはどうすればいいのかわかりません。ランディスはドーピングをしていたのでしょうか。本当にしていたのなら、こんなことが起こっても告白しないのでしょうか。ハミルトンは、パンターニは?


やはり同じ地点に戻ってきてしまいます。ツールが始まる前、バッソウルリッヒが出場停止となり、自転車を生かすためのルールが、自転車を殺すのだと思いました。そうではありませんでした。自転車ばかりか、人をも殺しています。こんなルールはもう、やめるべきです。


私は、コースの短縮化、使用薬物のある程度の許可などを含めた抜本的な改革を支持することになるかもしれません。
今日はまだ、保留させてください。