情報収集の方法がわからないという悩み


えー、これからが本題だったのですが(小声)。なんかどうでもよくなってきました。


まあ個人がリテラシーを高めること自体には全く反対していないのですよ。ただ私自身は、そこまで興味ないですけど。私はわたしの偏向と合致するメディアを比較的多く採り続けていくことを予感しているので。
そんな私だって情報そのものには興味があるわけで、出来るだけ知的興奮を味わえる様々なジャンルの情報に接し、かつ自分の好みや嗜好に合致した狭い情報をかき集めようとするわけです。後者はわりと上手くいってます。たとえば漫画なら、はてなブックマークの漫画ジャンルをRSSで読むとか、漫画情報サイトさんを巡るとか、mixiのトピックを定期的にチェックするとかで、それなりに情報は集まります。問題は前者です。


ちょっと前まで実家に帰省していたのですが、そこにはインターネット環境がなく、テレビばかりみていました。そこで私は普段ほぼ全く見ないテレビの面白さを久々に実感しました。まず、ある日みていたイブニング・ニュースのひとつの特集が、私の興味からは大きく外れながらも、とても面白く思えたのです。家に帰ってさっそくグーグル先生に聞いてみたところ、そのニュース番組の特集がほぼ抜け漏れなく存在していたのでのっけます。ほい。

「有給で過ごす教師の夏休み」

私が幼い頃住んでいた場所が出ていた、ということもありますが、この特集の良いところは、横浜市では、教師の夏休みの自宅研修(職専免研修という)内容を詳しくかかせたら、著しく取得日数が減ったという実例を出してくるところです。――暗に、今までは研修のフリして遊んでいました、と言っているようなもんだとか、社会人として日報と成果の提出はあたりまえだ、というツッコミはさておき、この特集は面白かったのでした。まさか田舎に帰って、夕方のニュースの面白さを再確認するとは思っていなかったので、不思議な気分でした(他には、自分の盗まれた車がネットオークションに出ているのを見つけ、自分で落札した人の話が面白かったです)。


もうひとつの発見はCNNでした。実家はケーブルテレビにパックで加入しており、CNNが見れたのです。ロンドンでテロ騒動が起こったときは、ずっとCNNを見ていたのですが、その情報があまりに私の興味と合致するので驚きました。批判を受けるかもしれませんが、私はプールの吸引事故とか鈴香容疑者の異常性とか靖国参拝とかにあまり興味が持てないでいました。CNNの"American Morning"ではテロ騒動と空港の混乱、対処法、犯人の関連の可能性の次に天気予報をやると、すぐにレバノン情勢を報じ始め、現地レポーターが爆撃跡を中継していました。特集もアジア・アフリカともに面白そうでした。CNNは世界的にはビッグなネットワークですが、この場合はわたしのニッチな興味に合致したというべきかも知れません。家族にその話をしたら「ハァ?お前何人だよ。じゃあアメリカでも行けよ」と、なにお高くとまってんだコノヤロー的目線を投げかけられました。えぐっえぐっ。違うんです。日常の新聞を読む感覚やニュースを見る感覚ではなく、趣味で本(多分Newtonみたいな)を読んだり、ディスカバリーチャンネルを見るような感覚でCNNが好きでした。


私はテレビというメディアを選択しません。時間と効率を考えるとネットの方が好きだからです(有効だからですとは言いません。あくまで個人的な趣味です)。しかし、おいらの田舎で感じたあの2つの知的な満足感を考えると、情報収集の方法というのは本当に難しいなあと感じます。とりわけ、最初のイブニング・ニュースの特集なんて、関西の放送局が6月に流したものだそうで、私の田舎――広島なのですが――でなぜ2ヶ月後に放送されたのか、東京では見れるのか、などはさっぱりわかりません。


ちなみに、これは私の検索が悪いのかも知れませんが、中東情勢をRSSで拾おうとしても日本語ではいいのがまったく見つからず、結局今使っているBBCを選択した、ということがありました。RSSがまだまだ使えないことが悩みどころです。ウェブも、私が思ったほど網羅的ではないのだと、少し思いました。もちろん、BBCもCNNも、万能でないことは承知しているのですが、ついでにFOXも見て双方の意見を取り入れる余裕など、到底ありませんし。