美しいひとが容姿を自覚するのが好きすぎる

金曜日のミュージック・ステーションにファーギーが出るので宣伝。
Black Eyed PeasのFergieが好きな理由についてちょっと書きたい。
FergaliciousのPVはみんなチェックしたかい。現在You TubeでMost Viewed2位。すぐに1位も追い越すでしょう。

2位の方は一部音声がずれるので別のビデオにリンクしたんだけど、2位の方のコメント欄で「ナルシシズムが前面に出ていすぎてウザイ」みたいな意見が散見されるのでビックリした。
だってそれがいいんじゃないか！
きっと、そういう風に思っている人は私とは全く別の文化に生きてるんだろうけど。たぶん漫画もミュージカルも見ないに違いない。
一方の私は、ひとが容姿を自慢するのが好きなので、そういうシーンばっかり思い浮かぶ。集める。

「キレイ」
「そうでしょうそうでしょう　金沢のエドガーと呼んでください」
『ジュリエットの卵』

「あらあ、わかるでしょ。生まれた時から、どうしたって愛されて愛されて仕方ないの。なーんでかみんな私を好きになる。もてて困ることはないけどね。もてなくて困ったこともないけど。売るほどあるからなあ」
「何が？」
「……女が。」
『セクシーボイスアンドロボ』

ほら、ちょうど吉野朔実と黒田硫黄について考えていたから……ね。ほかにもいっぱいあるけど、まあいいや。
『シカゴ』で一番好きなシーンはゼタ様がアゴで照明を引き寄せるシーンだし、『レント』でミミが「14番通りで一番いいお尻だって言われてるの。ほんとかしら？」と聞くシーンも好きだし、なんていったって『プロデューサーズ』ではユマ・サーマンが「When you got it, flaunt it」を歌うんだぜ。
ならあなたがたは、この人たちが自分の容姿を恥じながら写真やビデオを撮られれば満足なのか。好きなだけ鼻にかければよろしい。むしろ否定するほうが鼻につく。そんでもって、思うにファーギーは完璧な美人じゃないんだな。私の完璧美人はルカ・ガジャフなんだけども。パリス・ヒルトンはそういう風に成り上がったわけだけども、それをポップに否定してP!nkになるか、ポップに取り込んでFergieになるのかは自由なのよ。
「いつも自分の事しか歌わない」とか何とか言って、“My Humps”に一度でもノっちゃったんなら、それは「自分の事しか歌わない」ファーギーが嫌なんじゃなくて、そのリスナーが彼女のそういうスタイルに「飽きた」だけの話。きっとそのリスナーは、1年前にはシンプソン姉妹を見捨てて、2年前にはブリトニーの夫の悪口を言ってて、3年前にはJ.Loに飽きてこれからはL.Loだとか言ってたんだ。
そういうこと言われるのが面倒だから“Glamorous”をシングルカットにしても良かったんじゃないのかなあとも思うけど、それをしなかったんだと思った。
もちろん私は美しくないので鼻にかけたりしない。私を知る人に聞いてくれたらわかる。