toroneiさんへ
id:toronei:20040611#yawa でまた取り上げていただきました。
プラネテスの無垢考察はあとりさんが引き続き考えてくださって、私がカヴァーできなかったグスコーブドリ関係も含めた書評、そして最近の『無垢の力』を種本にした考察があります。とても面白いです。とりわけ以下の
最初『プラネテス』のこれらのPhaseを読んだとき、なぜフィーはサンダースの申し出を断るのかが一番わからなかった。軌道機雷を本当に撤廃したいのであれば、サンダースと同盟を結んでも何の問題もない。「軌道機雷」の撤廃という目的は両者一致していてお互い助け合えるものだ。フィーはサンダースから情報の提供と補給を受けることができ、サンダースはフィーをメディア戦略に使うことで世論を操作できる。それなのになぜ、フィーはサンダースを拒絶するのか。
(中略)
サンダースは「念者」だったのだ。フィーの活動の正しさを証明するためには「ちゃんとした大人」の承認がいる。だからサンダースから同盟を持ちかけられる必要がある。しかしサンダースを拒絶することで、「ちゃんとした大人」とは違うのだという線引きが、ここではされている。
というサンダース拒絶の部分は面白いです。
無垢を志向する人間、というのはいつもどこかに存在する気がします。それにしたって2巻から急激に転換しすぎだというのは、ホント涙が出るほど同意です…。もしかしたら作者にとって、3〜4巻こそが描きたいことで、2巻はその前フリだったのかもしれません。私なんか、「ロックだぜハチマキ……」って感じでマジ憧れたのになぁハハハハハハハ。