英語多読か精読か・・・

って、結構重要な問題ですよね。英語多読というはてなダイアリークラブがあるんですけど、今のレベルで多読したところで、どうしようもない気もします。
今読んでいる本はこれ。

It's Not About the Bike: My Journey Back to Life

It's Not About the Bike: My Journey Back to Life

出た(笑)。
気合入れるのにもよさそうだし、癌の語彙さえクリアすればあとは自分が普段読んでいるところだし、日本語訳本もあるのでだいたい流れがわかるかな。と思って購入。最初に読んだ時すらすら読めて気分がよかったのでそのまま2時間くらい読んで、よーし寝るかと思ってページ数をみてビックリ。
たった20ページ目(!!!)
日本語だとありえんじゃないですか。2時間も集中して読んで20ページかよ!とちょっと泣きたくなりましたよ。(でも表現などが面白いのでタイムゴールを決めてきちきち読みたくもない)。
ちなみに、そのほかに小説なんかも買ってあるんですが、表現が入り組んでて凄く難しいです。初心者には絶対自伝がいいと思います。本のチョイスはものすごい成功だと思いました。トリッキーなところがない、事実関係を簡潔に述べる英語。実用的この上ないですね。今80ページまで来ましたが(四日読んで、まだ80か…)、一度も辞書を引いてないくらい、内容はスルスル入ってきます。たまに訳文を参照しますけど(ヒト繊毛癌なんて単語とその説明がわかるわけもなく・・・これはボキャブのトリッキーな問題なので意地を張らずスルー)。英文を読んでから訳文を読むと、思い違いがぼろぼろ発覚して、それはそれで面白い。こういう訳になるのか・・・と関心したり、ちょっと原文の感じが損なわれてるかな、とたまに思ったり。
でも、問題はそういう頻度の低い名詞ではなくて、実は形容詞だったりする・・・というのが一番ビックリしたことでした。私、予備校に夏休みと冬休み以外行かなかったんですけど(そしてそれによって返り読みとか動詞を数えるとか副詞に丸をするとかいう変な読解法を身につけなくて本当に良かったと思うんですけど)、その予備校で仕入れた有益な?情報のひとつが「形容詞は後回し。」だったんです。「動詞、名詞が解れば文章はたいてい理解できる。難しい形容詞を問う問題は殆ど出されない」。これは本当でした。だいたい、私が受けた学校は1500wordsくらいの英文を読ませて要約や大意把握を問うだけだったので(普通、文法問題とか穴埋め問題があると思いますが)、形容詞がその決め手になることは殆どなく、おかげさまで随分と楽をしてしまいました。あ、副詞は数が少ないし非常に重要なので、やはり覚えていました。例えばランス・アームストロングがファビオについて語る部分。

He was a very relaxed, fun-loving man, a little goofy, a joker. Some of the top Italians were more serious, or macho, but Fabio wasn't like that. He was all sweetness.

私はこれを読んだ時かーなーりショックでしたね。英会話系で他人のpersonalityの表現はやりましたが、はっきり言ってここにある単語なんてseriousだけ。他人を表現する時に、こういう風にも言えるんだ・・・とちょっとビックリしたわけです。本当に簡単な文で、文意がたやすく掴める代わりに、自分の周りにファビオのような人がいたとして、まずこういう風に表現できないな、と。これが教科書英語の弊害なのでしょうか。それ以外にも、ランスの微妙な心情の表現などが上手く掴めなくて困っています←辞書引けよって?
 
個人的には、昔は精読しかしてませんでした。学校や過去問でいやでも英文を解くんだから、その代わり英文を覚えるまで数本を読み込む。ひたすら音読する只管朗読をやっていました。でも今、只管朗読に適したテキストが見当たらないんですよね・・・。速読速聴がいいのかも知れませんが、なんていったってこれ以上テキストを増やしたくないという思惑が。。。多読は表現やボキャブを鍛えるのに向いてなさそう(知らない単語にもう一回エンカウントしない限り)なので、まだしばらく何かを精読しようかなぁと思います。先生に聞いてみようかな。。。