絶対彼氏 1〜5巻 バーチャル彼氏に生身の人間が勝てっこないのです

画像は6巻ですが読んだのは5巻まで。
これからとても大切なことを言いますが、ようは渡瀬悠宇ってバーチャルな彼氏を描きたい人なんですね。四神天地書の中の人、鬼宿(たまほめ)とくっつく『ふしぎ遊戯』といい、天女の羽衣が天女を探して作り上げた生命体、十夜とくっつく『妖しのセレス』といい、理想の彼氏フィギュアと恋愛する『絶対彼氏』といい。3人ともやたら格闘に強いのが特徴で、鬼宿は現実世界に出て影がなかったりして、十夜は長生きできなかったりして、そんでフィギュア君(その名もナイト)は人間じゃなかったりして、でも結局そんなハンデなんてぶっちぎって彼が好き。イケメンの生身ライバル候補なんかそっちのけで彼が好き。「愛し合ってるんだから(彼氏が人間じゃなくても)いいじゃないですか!」的開きなおり。
それにしても絶対彼氏は前にあげた二作より断然つまらないです。一つはセックスしちゃえば永遠に彼氏になる、という謎ルールの前でモジモジしているところ(まぁ掲載紙の問題だと思いますが)。そして彼氏が彼女の言いなりの、動くダッチハズなところ(鬼宿や十夜は敵になったりしてまだ楽しかったのに)。もう好きにしてください。
そんなわけで「愛し合ってるのに敵なバーチャル彼氏」ならまだ萌えられる、という人は第四のバーチャル彼氏?候補、ふしぎ遊戯玄武開伝に出てくる女宿(うるき)あたりに萌えてください。ただ、らんま1/2のように、性別コロコロかわる属性ですが。
生身の男の玉砕漫画。