『キャットストリート』神尾葉子 1〜2巻 なんかフツー
- 作者: 神尾葉子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/04/25
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今回は「元・天才子役、現・引きこもり」の主人公、恵都(ケイト)。「プログラマー」の浩一、「ゴスロリ」の紅葉、そして「元・天才サッカー少年」の玲(2巻の表紙の子ね)。括弧をつけて書いたのは、いちおうそれが社会的なアイコンとしてしか使われてないからだなーと思ったからで、それがこの人のいいところであり、悪いところでもあり。対象の属性をいちいち描き込まない、ネタ程度に使って、あとはその背景にのっけてキャラクターを動かしていくタイプだと改めて認識しました。そもそもヒッキーと言いながらケイトは外出しているしね*1。けっこうフツーじゃない人の集まりな筈なのに、物語としてはどってことない、フツーになっちゃってる。
そんな4人がエル・リストンというフリースクールで繰り広げる話なんですが、実はまだまだ先の展開が読めないんですよね。これから演劇の方に進んでいくのか、学園モノになるのか…よって面白さは「並」です。ありきたりな答えで残念でしたー。
玲って子と、もう一人おな小の大洋って子がケイトの周りにいるんですが、なんだか玲とのあまり色気のない関係を見ると、道明寺vs花沢類のような展開にいきなりもつれ込むわけでもなさそうです。とにかくスロースタートですね(でもマイペースで行っていただいていいと思いますです)。残念なのは、他のメンバーの過去の背景があまり面白くないことかなぁ…ゴスロリで登校拒否になった子なんて、書く人が書けば1巻まるまる費やしそうだけどなー。
3巻(未発売)のレビューを待て!評価はそれから!ってことで…
*1:外出してもヒッキーの定義していいのかな?