みんな、自分の間違いを認めてる フルーツバスケット(19)高屋奈月
フルーツバスケット (19) (花とゆめCOMICS (2884))
- 作者: 高屋奈月
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2006/01/19
- メディア: コミック
- クリック: 15回
- この商品を含むブログ (389件) を見る
- 第108話
透目線の、かなり呪いの本筋に絡んだ話。しょっぱなから、ぐれ(紫呉)がダークで飛ばしまくり。ぐれの自分が性格悪いって認めてるところとか、誰も言わない本音をポンポンいっちゃうところが「少女漫画だなァ」って感じで好きです。少年漫画って純な子ばっかりじゃないですか。猫確定エピでもあります。ばんざい。
- 第109話
夾目線。なんつーか、キョンキョンが一方的に癒されてるんじゃなくて、透もキョンと感応しあてるよという話らしい。
- 第110話
由希目線と思いきや、久々の感がある綾女目線。そんな透キョンを見て居た堪れない感じの鼠が不憫です。鼠はウジウジしてて嫌いだったんだけど、生徒会に入って、自分のいいとこ悪いとこをどんどん発見してて好感がもてる。あーやはあいかわらず飛ばしまくりで女装中。ほんとあーやがもっと出てくればもっと明るくなるのに!ところで、この扉絵は誰と誰?ぐれと女性?
- 第111話
ぐれ目線。ぐれは自分がダーク過ぎると気付いているんだけど、それをやり直す気などさらさらないらしい。迷惑被りっぱなしのはとりが可哀想だ。だけど、なんとなく水面下では取り戻したいものもない訳ではなく、自分と同じ轍をキョン吉に踏んでほしくないよう。キョンは自分が幸せになるという結末を受け入れられない訳だものね。紅葉にまで諭されるキョンの心の声。
バレバレか!? バレバレなのか!?
バレバレですよ!きょんちゃん!
- 第112話&第113話
表紙でもある真鍋翔目線。生徒会エピソードは始まった時こそウザかったけど、今では面白い。がんばれ真知。
全体として、やっぱり人は人を傷つけるし、色々と策略して自分が有利に立とうとするし、汚くって腐ったことを考えてしまうものだけれど、自分がした事を認めていこうという流れがあってとても素敵だと思う。これが、「過去の自分を清算して綺麗な人生を生きよう」とかだったら白●社に殴りこみモンだけれど、別にそういうわけでもなくて、過ちだと思ったら/思うようになれたら改める(あーや、翔)、過ちではなくてもそのことを認めて告白する(透の言葉遣い)、必要だと思ったら続ける(ぐれ)、みたいに色々と描かれているから納得なんです。そんなに好きじゃなかったんだけど、もう一度読み返したくなったな。あと、来月はスキップ・ビート発売?楽しみ。