これぞトキメン漫画の教科書 やっぱり面白い『スキップ・ビート!』14巻

世界一の美女

関係ないですけど、今、日記の更新なんてどうでもいい位に頭がぶっとんでしまっていて、箸が転がっても面白いという、自分の中ではわりと理想の状態にあるので、実はあんまり漫画を必要としていなくて、あまり買っていません。ただ、『スキップ・ビート!』に関しては、Google先生もご贔屓にしてくれているし……と思って購入しておいたら、なんかもう異様に面白かった。なんだこりゃ。

スキップ・ビート! (14) (花とゆめCOMICS (3005))

スキップ・ビート! (14) (花とゆめCOMICS (3005))

あんまり私はラブコメをベタ誉めしないのですが……それはそれはそれはそれは面白くてどうしようかと。まずもって私はキョーコがとても好きなんですが、それは「愛されたくない」キャラクターだからだと思います。作中では愛の欠落者としてラブミー部に入っているんですけど(そんでもって面倒なんで説明する気すらないんですけど)、意外と少ないんですよ、愛されることの苦痛と苦悩と不能を描いた作品というのは。むしろ少女漫画とは私を愛しての大合唱なわけです。ウザいですよね。でもこの女の子はいま敦賀蓮に告白されたら2週間くらい執念で避けまくって敦賀蓮の心を打ち砕きまくり、その挙句に携帯電話で振るような女の子だと思うわけです。それでもね、この子が私を愛してと大合唱している子たちみたいに魅力のないそこいらの石だったらいいんですけど、私はもう、最上キョーコが可愛くて、美人で、愛らしくて仕方ないんですよ。他人を呪い殺そうと憎んでいるキョーコも、演技で敦賀蓮に打ちのめされて落ち込むキョーコも、メルヘンな話になるとちょっと頭トんじゃうキョーコも、憎憎しい役をやるとカッチリはまるキョーコも魅惑的で印象的で仕方がない。だから蓮が電話してキョーコが喜んでくれたり、尚が出てきてキョーコがけしかける感じで絡んでくれたりすると嬉しくて嬉しくて。もうね、蓮でも尚でもどっちでもいいですよ。むしろ不破尚のほうがくっついたら面白そうだからショータローでいいですよ。今の状態でキョーコが「ショーちゃんの存在こそがこの世の奇跡なの!」とか言ったらそれ何てツンデレですか。萌え死ねますよ。あ、レイノ君は消えろ。
いやあ、これはいいトキメンですね。トキメンの教科書ですね。少女漫画の超最先端で究極ですね。よくわかんないひとはリンク先の過去ログ読んでね。


ついでに、今回は不破尚の悪役王子っぷりもナイス過ぎました。頭の中が、つるがれんつるがれんモードから、ふわしょうふわしょうモードになりましたもん。わたし、ジャニーズの中では松本潤がたぶん一番好きなんですが(次は稲垣吾郎かなぁ、あの明治大正っぽい感じ)、それはTVの前に陣取って「松潤キモい!」「ウザい!」「なにこの髪型!」とか言いながら本当は松潤を愛しまくっている、TVとかにでていると「ちょっと!2分見逃しちゃったじゃん!」とあわてる、そういうプレイを家庭内で楽しんでいるんですね。そういう(どういう?)ヤラれ王子が異様に好きで、『ナデシコクラブ』の葉とか『桜蘭高校ホスト部』のキング環とか好きなんですけど、それにバカを加えたら不破尚になった。倒すべきライバルで憎き裏切り者なのに、彼の地位やプライドが自分のものとして内在化できるのが、単純につくりとして面白いし、見せ方としてはさすがです。その点レイノ君はまだちょっと弱い。
とりあえず敦賀蓮関係は伏線が多すぎて……父親は保津なのか? 子供の頃どこか海外にいたのか? なんで恋愛できないのか? などなど、ちょっと溜めすぎなんですよね。本人の動きっぷりに比べて。その点、松がでてくると話が否が応にも進むので楽しいですよ。松がいないと蓮はなんにもしないんじゃないですかね。


ようやく連載に載っている分に追いついたので、明日の『花とゆめ』もとっても楽しみになった1冊。ちなみに5日発売の花ゆめにはスキビ!も『ゴールデン・デイズ』も『親指からロマンス』も載ってなくて、まるでネウロとアイシと太臓がないジャンプのようであったのであった。