今年のジャンプについて語るか

いい歳してやっぱりジャンプ読んでいます（にっきをはじめたときは10代だったのにおかしいな！）。
月曜は早く帰れるとウキウキ。ジャンプを読みつくしてしまうので時間がなくてたいした日記がかけないので、ジャンプそのものをネタににすることにしました（おい！）あ、ネタバレ注意ね。

やっぱり今年一番のニュースは『トリコ』でしょう。トリコおもしれー！　もうなんか理屈抜きに面白い。ワンピースがごちゃごちゃしちゃって変に政治的になってしまっている今、トリコの無条件の面白さは奇跡に思える。王道では一番好き。小松が読みきりからくっついてきたときは、「え、お前レギュラーなの？」と思ったけど、フグクジラ編で料理人としての一面をみてからは好感！連載も長く続くだろうし、長い目で小松を見守ることに。四天王が今のところ全員美形なのもお約束！問題は敵（美食會）がたいして魅力的ではないところか。正直モンスターハントだけでは飽きがくること間違いない。

個人的に最もヒットしたのは『SKET DANCE』。これを切るようならジャンプは終わり。前々から、銀魂的「日常を大事にする漫画」を誉めていかなくちゃいけないと言ってきたと思うけれど、SKET DANCEはその集大成。しかも、銀魂が適度にバトルものを取り入れて延命緩急をつけているのに対し、最初の数話からどうでもいい人助け話を連発し、イマイチ作者の実力が測りきれず離れてしまった読者も多かったのではないだろうか？　わたしの周りではいたぞ、そういう人。しかし、ガチンコ・ビバゲー・バトル編のような頭脳バトルもの、ジェネシスのようなマイナー・ギャグ、それになによりスイッチ過去話のようなシリアス話もきっちり書くことができ、中だるみしながらしっかりと押えるところを押える変な作品。ボッスンとスイッチの出会い話など美味しい話を残しつつ、生徒会や周りの意味不明メンバーでどれだけ核となる話を作れるかが注目。

アニメ化おめでとう！な『魔人探偵脳噛ネウロ』はシックス編に入ってから中だるみ気味か。あまりシックスが魅力的ではないのが原因かもしれない。５本指もネウロの一般キチガイ犯人より筋が通って見えてしまうからふしぎ。しかし、脇役キャラたちの支えもあり、またネウロと弥子の緊張感溢れる関係がものをいって、やはり毎週一番に読む漫画の座を守り抜いた。ちなみに笹塚のことはあんまり信じていないというか、XIを乗っ取るとかなんとかで絶対復活すると思う。

そんなネウロも『ハンター×ハンター』が始まれば、２番目に読まれる漫画に成り下がる。圧倒的な面白さ、というか毎週の「あーあーあーあー！」感がやるせない！　ネテロが王と対話できない理由はとてもよく判るし、同様に王がもたらそうとしているものの価値も分かる。どうすればいいんだー！　まあとりあえず王とコムギがくっついてくれれば何の文句もありません。あとヒソカ様を一目拝みたいんですが……。それとイカルゴ嫌いな人おおいと思うけど、イカルゴってとっても冨樫義博の本質を突いたキャラクターだと思う。死体を操る癖に仲間を殺せないイカルゴの弱さは、ブチ切れたら何するかわからないゴン（コムギを殺すことをも厭わない）と対比させてみるべき、と、賢明な読者は気づいたはず。あたしはよっぽどゴンの方が怖いけどなあ、そりゃキルアも消えそうになるわ。

『PSYREN』（スペルわからん）も最初の方に読む漫画のひとつ。これを切っちゃだめだろう。なんか王道に乗り切れない展開、キャラの微妙さ含め色々と楽しんでます。みどころは龍くんのダメっぷり。『アスクレピオス』面白かったのになあ、打ち切りコース確定か。『ダブルアーツ』だの『MUDDY』だの、騒がれていた今年の連載にもまったく食指が動かなかったですが、『マイスター』と『黒子のバスケ』は悪くない気がするので頑張ってほしい！　そして『ぬらりひょんの孫』は全く読んでません。Dグレとリボーンも読んでないよ。なんかバトルマンガの粗悪品みたいなのは読む気がしないのだ！　とくにDグレは最近コミカル風味が強くなってますます違和感（読もうという気はあるんだけどな）。

『ONE PIECE』は思い切った展開に好感！　これからどうなるのか気になる〜。『NARUTO』はダラダラ、何を目的に戦っているのかもよくわからなくなってしまった……相次ぐキャラの死も、「これって死ななきゃいけないほど大事な戦いだっけ？」と不思議に思うこともしばしば。暁は？　サスケは？？　『BLEACH』が何がしたいかわからないのもあいかわらずだけど、結構楽しく読んでいる。喜助の過去話はなかなか良かった。でもひよ里さんたちはいつ出てくるのだ？　そしてこのタイマンループはいつまで続くのか……来年も決着ついていなさそうなんだけど！

『銀魂』は最後にゆっくり頂くのが定番化。というか吉原編がダメすぎた。せっかくの兄貴登場編なのに絵がボロボロだし……。その後のギャグ路線は非常によろしい。しかしそろそろ終わりを見据える雰囲気とかないのか。ないのか。短編面白かったぞ空知！　そうそう『バクマン。』忘れてた。そもそも私この作者嫌いだからさ。しかも狙って書いてます感がありありで嫌だ。しばし様子見。

こんな感じかなあ。とりあえず大亜門の復活を来年は期待します。