定型パターンからの脱出の可能性

上とはあまり関係のない話なのですが、私はid:lepantoh:20040111#p4の最後で、『っていうか少年漫画の読者さんは背が低くてモテない男がひとつの才能をメキメキ開いていき女にも興味がなくなっていき成長していく物語ばっか読んで飽きないんでしょうか。』と書いたのですが、それを出来る可能性を模索する力が、逆ジェンダーエンターテイメント問題にはあると思います。少なくとも、私は少女漫画のお決まりパターンである『ドジでバカで胸が小さい女の子が男の子にヤバいくらい愛されて安心する話』を繰り返す限り少女漫画は形骸化していくんじゃないかと思っているので。
津村さん@武装錬金は逆ジェンダーエンターテイメントではないと思いました。あれは萌え要素に見えるのですが、男性側としては違うのでしょうか。彼女が持つものが「パワー」であるのが、“逆”である必然性のなさを感じます*1スクールランブルも同じ。
天使な小生意気」「プリティフェイス」などはジェンダーそれ自体に注目しているので、個人的には「ジェンダー・エンターテイメント」であると感じます。再帰的/反省的というより、視点がダイレクトでしょう。
個人的には「ふたつのスピカ」とか宮崎作品あたりが逆ジェンダーものなのですが、それは狭いですかね。

*1:一巻しか読んでいません