入院しました その2

入院-21日。
病気のことが発覚したのは入院の3週間前だった。私は長らくお休みしていたTwitterを再開していた。これも別に休む、始めると決めた訳ではなく、ただ単に消費税が上がるから自転車を買おうと思っていて、その事を書きたい気持ちになっていたからだった。これまた消費税の影響でMacBook Airを買っていて、再び書き物をしたい気持ちもあった。
しかし、自転車を買いにいった日には既に半身の調子が悪く、うまく力が入らなくなっていた。その事をTwitterに書いたら今すぐ病院に行くようにリプライがあり、とりあえず#7119の救急相談に電話する。看護師に繋いでくれて、現在の症状について質問に答える。しばらく保留にされ、貰った返答は、「出来るだけ早く、病院に行ってください。自分で歩けますか?救急車は必要ですか。」何となく予期はしていた。軽い脳梗塞かと思っていたから。脳梗塞であれば進行が早い場合がある。急いだ方がいい。「歩けますので電車で病院に行きます。ただ、初診は午前しか受け付けていないんですよ。」「お近くの病院を3つ案内します。そこの代表にまずは電話して、救急に繋いでください、と言ってください。その3つは、午後でも受け付けてくれますよ。」こうして会社を早退し病院に行って、今に至る。


入院3日目。
今日は心理の検査。午前中は、絵を見ておかしな部分を指差したり、図形を推測したり、暗算をしたりといった心理のテストを1時間。絵の問題は難しかった。図形はインターネットにあるIQテストと同じような感じ。暗算は時間制限がないため、気楽に取り組め、全問正解だったという。文系の言葉遊び(頭文字を指定されるもの)などのほうが行き詰まりがあった気がする。算数は大の苦手と思っていたので意外だった。普段であったらそんな偶然もあるものなのだな、と気にも留めないだろうが、現在は初日のテストに続き、脳の機能にあまり問題が出ていないという重要な証左となってくれて頼もしい。
午後には骨密度を測る骨塩定量というやつと、待ちにまった造影剤投入の脳MRI。造影剤はまれに副作用があるらしく、同意書を書かされるが、自分は一切感じず。造影剤を入れずに撮ったあと、注射をされて再撮影される。
その後また心理の検査。今度は歴史問題などが出てくる。広島への原爆の投下の年月日。日本三景富嶽三十六景の作者。実は全て答えられなかった。最後の1つはど忘れして何故か広重と言って、後から後悔した。数字とあいうえおの並べ替え問題は続いていくと混ざって難しい。


入院4日目。
ついにステロイド点滴治療が始まるが、針のせいなのか?痛い。点滴にはほとんど痛みも重篤な副作用もないと聞いていたので意外である。その後脳血流(RI)の検査がある。これも注射をされる。もう注射ばかりで何回針を刺されたか忘れた。元々そこまで駄目ではないクチであるが、あまり注射されているところを見ないようにしている。午後は脳波測定。検査の半分は寝ていてオッケー。
しかしこの時は寝ているのに、ステロイドパルスの副作用で夜は全く眠れず。ひどい事に足のしびれが取れる時のくすぐったい感じが21時ごろから数時間持続する。この時は治癒なのかステロイドの副作用なのかよくわかっていないのでますます怖い。22時に睡眠導入剤を貰いにいくも、筋肉注射だと言われて24時まで待つ事にする。24時、やはり眠れず肩に筋肉注射。耐えられるが痛い。30分で眠りに落ちるが、隣の人が空き缶を落とし4時半に目が覚める。4時間しか寝ていない。


入院5日目。
朝起きたら動悸と顔の紅潮。足の不快感は消えていたが少しピリピリする。しかし痺れはだいぶ軽くなっており、1/3以下に減ったと言って過言ではないだろう。
ステロイドパルス2日目。周りに聞いても痛くないというのに、自分は骨張った注射部位の所為か、鈍いズキズキした痛みと重みがある。その日は耐えて、午後に注射針を付け替えてもらった。
午後は病気の研究に役立てるための調査協力。大きな病院なのでそういうのが多い。ここでもまた認知機能検査がある。パズルを並べ替えたり図形に数字を割り振ったりコインを箱に入れたり数字を並べ替えたり。数字の並べ替え問題は大体正解したと思う。単語を覚える問題も最終回ですべて覚えきった。20個くらいの単語を言われて5回、覚えたものを羅列するのだが、話者に訛りがあると何を言っているのかわからない。どうも関西人が多いように感じる。