2003-10-22から1日間の記事一覧

昇華される「異物」としてのわたし

しかし、異物であることは人にとって辛いことである。マージナルな存在になってしまえば、社会の落伍者と同然である。だからこそ、異端化されたものたちは自らの特権化を計る。シ=オンと同じく、私も勉強に逃げた感がある。社会的に最も認知されやすい行動…

人間は考える葦である。我思う故に我在り。

いきなり話は変わるが、私はどうも他人を見下しているように取られるらしい。自分としては見下しているつもりはないが、他人にシンパシーを抱くことは少なく、大抵自分とは区別して考える。EQが低いというわけではない。映画などでは泣く方だ。だがそれとは…

そもそもオリジナルな考えなど存在しないのではないか?

「僕の文章は引用が多くて自分の考えがあるのだろうかと自分で思うことがある。みんな誰かの借り物でないかと…。 ところが、よく考えてみると、本当に自分で考えを初めて考えた人というのはいない。その前に誰かが似たことを考えている。小説家も音楽家もそ…

私は考えているのか?

以前晒された時、「あなたの文はどこかで見聞きしていいと思ったものをつぎはぎしているだけで自分で考えたことなんてないでしょう。だから面白くない」と言われた。文体は違っているだろうがたぶんそのようなことを言われたのだ。その言葉はそっくり返して…

発表の準備をしながら、私はずっと「考えていた」

私は頭の中に未発表の論文を数本抱えており、今回の発表に関してはそのいくつかを新たな視点で切り取っていけば良かったので、大した労力はないと思われた。しかし、私の論はいわばすべて根拠と論証のない空想と夢想と妄想の産物で、序破急もあれば筋も通っ…