〈母〉の死/〈母〉の愛の喪失

トーマの心臓』におけるエーリクとオスカーの母、『ポーの一族』のエドガー『風と木の詩』におけるセルジュとジルベールの母、『摩利と新吾』における摩利・新吾は母を実際に亡くしている。初期萩尾望都もしくは24年組においての〈母殺し〉は多く指摘されている。
『メッシュ』以降は、逆に母は死を与える存在となる。またそれ以降永遠を生きた筈のエドガーやエルグ(スター・レッド)とは違い、少年は殺される側となる。