文句なしに面白い 冨樫義博 HUNTER×HUNTER(23)

HUNTER X HUNTER23 (ジャンプコミックス)

HUNTER X HUNTER23 (ジャンプコミックス)

読者「6割だ 1年に6割しか掲載できないらしい……それが済むといったん冨樫は消える…!それと このモノクロの表紙…!! 答えは1つ!! てめェの能力 ゲームサボリか…!!」
冨樫「ピンポーン 正解だ だがわかったとこで打つ手がないのがオレの能力 なにしろオレの作品は…… 原稿に書き始めるまで全く実体がない!!! つまり再現不能!!」

表紙に関しては冨樫☆世界さんがイジり倒しています
今年一番面白かった漫画がよしながふみフラワー・オブ・ライフ(1〜2)』から『ハンター×ハンター(23)』にあっさり交代です。この後の候補としてネウロ5巻と原獣文書最終回がありますが、いやーハンタ面白い。読んだあとウキウキで帰宅しました。今回は、箇条書きで。

  • 2月後半から漫画が読めなくなっていたので、はやく文句抜きで面白いハンタが出ないかなーって思ってました。
  • 3月1日から、ああ、いまここでハンタが売ってればいいのに、と思い始め、2日には前売りを探してコンビニをうろつきましたが、手に入れたのは3日夕方。
  • ますますジャンプを読まないでいる理由がわからなくなりました。休載で苛々したくないことくらいしか。
  • 冨樫義博生まれ萩尾望都育ちと、この間自己紹介で言ったりしたことがあるのですが、本当にそうだと思います。冨樫の作品を読んでいて、「この登場人物がこういう行動をなんで取るのか理解不能」ということがまずありません。萩尾望都ではありますが。
  • そんで、デスノートみたいに自分の倫理観と照らし合わせて違和感検証していく作業がない分、面白さをそのまま享受できる。もちろん、その違和感のなさは問題でもあるけど。
  • 表紙のネフェルピトーかわいいなぁ。やっぱ眉毛ないほうがいい。
  • 折り返しコメントに王のデザインのヒントを見た気がします。
  • さて、本編。開始直後のキルア樹上バトルからアドレナリン大放出。時間をかけてゆっくり読む。
  • 海苔が邪魔!単行本では取れると思ってた。
  • 蚤弾(フリーダム)って名前、いいなぁ。28〜29の見開きの使い方も天才的に上手い。
  • しかし、キルア強いな。針取って、さらに強くなった?
  • イカルゴについては後述。
  • ダーツは冨樫さんの趣味らしい。博識よのー。
  • その後のゴンについても後述。多分。
  • メレオロンの、「境なんて、あってねェようなもんさ」に心底感心する。冨樫の基本思想はコレだから、私にはすごくとっつき易い。
    • でもそれを前面に過剰に押し出すようなことはしない、バランス感覚の良さ。
    • ゴンの正体に関し、「怪物性」という言葉を明示したのは初めてな気がする。元々名前からしFreakなわけで、前提として提示されていたけど、意図的なものだと再確認。
  • メレオロンの能力は何系なんだろう??あとゴンも結構円が苦手そうだな。放出系寄りだったからキルアよりはましそうだけど。
  • 王萌え。
  • 王が最初に出てきた時は、「なんか鳥山明みたいなデザインだな」とか思ってたけど、どうみても冨樫の子です。本当にありがとうございました。
  • あの、本をだーっと読むじゃないですか、王が。それって、レベルEの魔王もそうなんだけど、楳図かずおの『14歳』であり、岩明均の『寄生獣』ですよね。楳図はコルトピの能力名「神の左手悪魔の右手」でもファンだってわかるし、冨樫の好きな雑誌はアフタヌーンですしね?
  • そういう点で王って、今までで一番魅力的だなーと思ったし、それにやっぱり冨樫は萩尾と一緒で同じテーマを繰り返し繰り返し描いているところがあるなと思った。そういや、団長クロロ=ルシルフルも自分を掴むことを目的とする本ばっか読んでる人だな。
    • それについての先行研究をたしか先生がしてたんだけど、資料見つからず。
  • 最近ラブコメ化していると聞いたけど、この女の子、好きだなぁ。少し膳大郎女を思わせるところがあって怖いけど。
  • 異次元マンション、樹の能力っぽいと思っていたけど、そのなんでもあり感に対してものすごいルール厳しいんだね。マトリックスよりもさらに厳しそうだ。何系なのだろう。具現化寄りの特質かな?
  • ていうか、ヂートゥやら軍儀やらで既にこんなに面白いので、肝心の護衛軍戦、王戦がどうなるのかさっぱり読めない。面白くなるのか、それとも――。